満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

OSAKA CLIFF SESSION –登敬三sax  宮本隆b 藤掛正隆ds 横沢道治percussion 終了

2020-03-21 | 新規投稿
3.20 (fri)- OSAKA CLIFF SESSION –登敬三sax  宮本隆b 藤掛正隆ds 横沢道治percussion 終了。会場であるフツロへ行く道中、人影の少なさに、いつもと違った風景と化す大阪の街に驚く。「兵庫-大阪の往来を自粛してください」などという見出しのニュースを見れば、「危ない」という条件反射になりますよ、そりゃ。しかしこの日のライブは熱かった。30分を3セット。ファーストセットは私、藤掛氏、横沢氏のトリオで始まり、登氏が加わる展開。横沢氏の電動歯ブラシやら鈴を放り投げる即興から徐々に藤掛氏と私がリズムを刻み、やがて火が付いたようなオンビートの空間へ。藤掛氏と横沢氏の強烈グルーヴの応酬というか、もはや対話や掛け合いといった反応とは異なる各々の内部から湧き出るような自然なリズムの合体が気持ちよく、そこに登氏が加わり、分厚い音響の疾走状態と化す。全体が打音のような塊となったような演奏だったが、お客さんに「気持ち良かった。全然うるさくなかったです」と言われ、確かにこのファーストセットで感触いいぞと思ったのも事実。
セカンドセットは登氏と横沢氏のDUOで始まり、残りが加わる展開。横沢氏が最初からスピード感溢れるパーカッションスタイルで登氏が音を詰め込むようにブロウすると、もうある意味、完成された形が作られ、しかもそのペースで止むことなく突き進んでいる。入っていく隙間がないと思わせたが、一段落待ってもしょうがないという感じで私と藤掛氏が加わる。私は縦に刻むようなベースで流れを断ち切らないように演奏し、またもや4人のサウンドの疾走状態となる。藤掛氏パワー故か途中途中でバスドラが前方へ動いてしまうが、演奏しながらそれを戻しながらのリズムキープがすごい。横沢氏との相性も良く、この組み合わせは正解と感じた。
最後のセットは藤掛氏のエレクトロニクス音響と私のDUOから始まる。ちょっとアンビエントな雰囲気を作り、このままモーダルな演奏で進んで行くかと思いきや、登氏、横沢氏が入り、徐々に熱くなり、テンポも上がる。そしてやはりリズムの疾走状態に。全員タフです。
個人的には登氏との少人数セットでの演奏が嬉しく、その果てないパワーのブロウに改めて感銘を受けた。どんなセットにおいてもきっちりと自分の表現を貫徹できる演奏家だ。
3セット終えて、まだやってもいいかなと思ったくらい、楽しかったが、予定通りでという事で終了。

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