満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

<Big Forest”サイケデリックの森を彷徨う。 音の光を見つける。>@ON AIR L7,終了。

2020-03-15 | 新規投稿
新しいライブハウスでPA機材も充実。リハーサルの段階で出音の良さに気分がいい。本番が楽しみという事でトップのNASCA CAR中屋氏のパフォーマンスに注目。コロナウィルス報道のサウンドコラージュをSEにテルミン、シンセで分厚い音響。「不謹慎だったかもしれませんが」と断って「次からNASCA CARの曲をやります」とロック、ニューウェーブのビートに骨太なソングを次々と披露。程よくキャッチーな歌とサイケな音響が混じった中屋節が堪能できた。しかし1曲目も良かった。全く不謹慎ではないと思う。自粛、自制ムード蔓延の中、このくらいの余裕はある意味、今、必要だ。中屋氏はそれをメッセージしたのではないか。向井千惠 + Ayami Yasuyho。Ayami氏のインダストリアル・アンビエントはいつもながら縦に刻む音響が個性的。ノイズを変調させてリズミックに鳴らすのは演奏性を感じさせる事でサウンドを流しっぱなしにする数多のエレクトロと異なるタイプ。向井氏は今回、パフォーマンス色強く、身体表現やモノを転がす抽象的即興に終始した感じ。客席のイスや壁を叩いたり遊戯的表現、胡弓も弾くと言うより鳴らすようにその場を異空間に変えた。ラストはマジカルパワーマコg+私b+松元 隆ds。リハの時、マコ氏がシカゴの「長い夜」に似たフレーズを弾き、それを本番でやる事に。松ちゃんの重いビート全開で轟音ヘヴィーロックと化す。その後は全く段取り無しの即興。殆ど音の間を埋め尽くし、隙間の無いロック・インプロとなったが、やってる本人は気持ちいい事この上なし。マコ氏の轟音ギターはやはりどこか美しい。多分、弾き方が丁寧なのだ。ラウドだがグシャッとつぶれた音にならないのはいつもの事。私は松ちゃんとはリズムの相性もいいと感じており、マコ氏とも何度も演奏してるので、ミュニケートしやすく、このトリオは回数を重ねるともっと良くなると思った。残念ながらお客さんは少なかったけど全体の演奏自体は良かったイベントであった。
3/14 Big Forest”サイケデリックの森を彷徨う。 音の光を見つける。>@ON AIR L7,
☆マジカル パワー マコ [guitar] +宮本 隆 [bass] +松元 隆[drums]
☆向井千惠 [二胡er-hu,voice,dance] + Ayami Yasuyho [sampler]
☆NASCA CAR
コメント
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