満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

東京2days終了。

2020-03-13 | 新規投稿
昨今の何かと騒擾ムードの中、両日共、お客さん多数、ご来場いただき、感謝の思いです。Bar Issheeでの臼井康浩(g) 荻野やすよし(g) 宮本隆(b) 石原雄治(ds)。duoと全員でのセッションでしたが、全体通してテンション高く演奏できました。初めての共演となる石原氏のドラム、滅法スリリングでリズムの粒がビシバシと飛んでくる感じ、感化されました。前日に荻野氏から「明日はガットかエレキ、どちらが良いと思いますか」と尋ねられ、臼井氏との対比という意味で「ガット」と答えましたが、何と本人はエレキを持参!この裏切りが功を奏し、4つの音がカチッと一つになったと感じました。荻野氏はエレキでのインプロが久しぶりとの事で本来のハイテクとユニークな音響が混じり合ったサウンドになっており、全体への溶け込み具合が最高でした。
なってるハウスでの武田理沙(piano、synthesizer、laptop)。臼井康浩(g)+ 宮本 隆(b)+ 藤掛正隆(ds)。トリオ(臼井、宮本、藤掛)で先行し40分。藤掛氏のパワー、やはり半端でなくそのナチュラルな煽りに私自身はちょっと力んでしまい、細かい演奏のニュアンスを表現できるところまで至らなかった感ありますが、ベースというポジション的役割という意味ではまあまあかなと思います。武田さんソロ、本人曰く「今日はドビュッシー+大宇宙」との事でピアノ、シンセ、ガジェット、ラップトップを駆使し武田ワールド全開。変拍子のデジタルビートの意外さ、ピアノのリバーブ美しく、背景の音響SEとのマッチも見事。終始一貫、丁寧な表現世界でした。最後に4人で演奏。抽象的な即興から始まって私と藤掛氏のオンビートに全体が乗っていく展開に。ある意味、アンマッチな4人だったのかもしれませんが、不規則な意外性が図らずも現れ出た結果に。今回、藤掛氏主宰フルデザインレコードのエンジニア寺部氏によるマルチトラック録音がなされ、録音音源を聴くのも楽しみです。そしてこの2daysを共にした臼井氏はこれまでも幾度となく共演してきましたが、抜群の対応力で一貫して心強く、特に感謝の気持ち、新たにした思いです
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