知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

相模原事件の裁判が始まります。

2020年01月06日 | Weblog
明けましておめでとうございます。(と言っても、私自身は昨年に、親族が亡くなったため、こういう挨拶はダメなんですが・・・)

今年も、いろいろなこの業界の問題について、記述していきたいと思います。引き続き、お付き合いをお願いします。



さて、約4年前に起きた事件「相模原事件」の裁判が、いよいよ始まります。

詳しくは・・・

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200104/k10012230291000.html

「奪われた19のいのち、障害者施設殺傷事件、初公判を前に」

(NHK NEWS WEB より)


今朝、ニュースを見ていると、ある大学名誉教授の方(この方の子供さんも障害を持っているようです)が、この裁判では「被害者は1名を除き、匿名で」となっており、これは裁判所が遺族や被害者に配慮した対応ということだが、それが正しい対応なのだろうか?という疑問。

なんと、裁判では実名は出ずに、「甲A」「乙A」「丙A」・・・となるようです。


これについては、こういう意見もあります。

「殺害された19人は記号」元職員が感じた相模原事件の生きた証   

https://ironna.jp/article/8150



私も、以前この事件が起きた際に投稿しましたが、その際に、実名でないと、その方の生きてきた人生を否定することになる・・・と書きました。その通りだと思います。

これは、むしろ、残った遺族や関係者が、自身の身内に障害者がいることを否定したいがため、という方もおれば、大げさにしてほしくない・・・という方もいるかもしれません。


しかし、実際に一般の方で、こういった複数の殺傷事件が起きた際は、確実に実名で報道等が行われます。それが普通だからです。


今、この事件で亡くなられた障害者の方々が、匿名になることは、すべてを否定することに他ならない・・・と思います。


中には、そんなこと言うが、身内にとっては知られたくないこともある・・・と反論されるかもしれません。


そこが障害者が、未だに社会に認められていないこと、認識されていないこと、ある意味の差別・区別でもあると思います。



この事件自体が、まだまだ原因等も含め、解決出来ていない部分が多く、この裁判もどういった方向になるのか?は注目したいと思います。


裁判官という方々は、障害者どれだけ理解されているのか?も興味があります。

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