知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

今後、A型事業所はどこへ向かうのか?

2024年09月06日 | Weblog
yahooニュースで、次のような記事がありました。

「障害者5000人が解雇、退職」で明るみに。ビジネス化が進む“障害者の就労支援”の実態」
(https://news.yahoo.co.jp/articles/78a04dec54e6d4c21db930da092c74f964d61aeb)

特に以前より、こうした問題点は指摘されています。ただ、言葉だけが先行して、多くのA型事業所が閉鎖したとか、B型に移行したとか・・・漠然とした情報だけが
一人歩きしています。実態はどうなのか?またその範囲は?等、詳しい情報は入っていません。

確かに私が勤務していたA型事業所も、12月いっぱいで閉鎖状態になりました(形は一時的な休止状態とは言っていますが、実際は閉鎖です)。

近畿圏の大きな都市部で、いくつかのA型B型事業所に勤務してきましたが、それほど閉鎖に追い込まれている事業所は聞いていません。

おそらくマスコミが騒ぐのは、関東圏内(特に東京都)の中での事象が主になると思います。
以前から、関東圏はA型の認可が出来なくて、苦労しているという話を、同じ関係者から聞いています。
その流れは、未だに続いているのかも・・・。


あくまでも、A型事業所は、利用者も含め契約の上に立って、まずは収入・儲けを重点に置きます。でないと、経営がなりたたないのです。
だからこそ、利用者さんへの条件は益々厳しくなっており、在宅禁止、週勤務5日(ぎりぎり4日)業務内容がこなせない方は、契約打ち切り等・・・非常に厳しいですね。

これにより、条件を満たない方は、必然的に契約打ち切り、他のA型へ行くか?B型に移行するか?になってきています。

こうした、内部的な変化、また条件の移行等、様々な部分を見ずに、単純な数としての「解雇・退職」また「A型の閉鎖」という文言が先行してしまうのでしょう。


実は、現在私が勤務するA型事業所も、未だ申請中で早ければ11月から開所出来る予定です。

オーナーの方も、その先行したマスコミ情報を気にして、「もっと早くから知っていれば、考えたのに・・・」と言っておられました。
ただ、私は「せっかく、準備したのだから、一度開所して、ダメなら素直に引き下がっては?」とアドバイス。

今後、この業界はどうなるかわからないので・・・とも。


今年もおそらく、最低賃金の引き上げが言われています(今回は、相当の引き上げになると思います)。
補助金が引き上げになるなら、ともかく、世間的な景気も上がらず、ただ「最低賃金」だけ引き上げても、実際に実が伴いません。

政府関係も、経済音痴なのか、先の見通しのない政策ばかり立てて、日本がこの後、どうなっていくのか?心配でもあります。


目の前の自分の生活ばかりを考え、また今の状況を打開する措置を考えず、自分の立場温存が重要とばかり、何もしない政府。
誰が総理大臣になっても、期待出来ないような日本は、もう望みがないのでしょうか?

すべて世間の状況や、私たちが接する業界にも、大きく影響してきます。


とりあえず、事業所の開設が優先課題ですが、先の見通しの無いのも、問題ですね。

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