晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

技術者の工場見学 上野金属工業さん

2022年01月23日 | 技術者の工場見学

いつもは、ブログ「晴耕雨読 in 神鍋高原」に記載した経営等の記事を、
ブログ「経営支援オフィス MMO」に転記していました。
今回は、ブログ「経営支援オフィス MMO」に記載した記事で経営など関係するものを、
ブログ「晴耕雨読 in 神鍋高原」に転記する初めての記事になります。

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 ブログ 「経営支援オフィス MMO」
 第1回(2022年1月17日(月)配信)・・・・・配信は不定期です
 技術者の工場見学・・・そこには元気な社長さんと技術がある!!
 京都市 / 上野金属工業さん / メッキ(鍍金)業
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初めに
 社長の上野様とお会いしたのは京都商工会議所。
 メッキ工場を見学をさせてくださいとお願いすると、
 私は暇だからいつでもいいよとの即答。
 暇?それ本当?と思いながら、ご厚意に甘えさせていただきました。
 工場を訪問してお聞きしたのは、まったく独特の経営方法。
 ただただびっくりするだけでした。
 この話はメッキ工場の見学とは関係がないので、別の機会に是非。

 
 上野社長様。
 右上が国からの叙勲の賞状(勲記)で安倍首相の名前あり。勲章もついています。
 左下の写真には(とっても高額な)愛車が映っています。

工場見学・・・メッキの工程はこうなっている
 私はメッキの工程を見るのは初めて。前もって勉強しました。
 クロムメッキの概略の工程は
 汚れを落とす(①②③)⇨メッキする(④⑤⑥)⇨乾燥・検査(⑦⑧)
 です。(番号は以下の詳細な工程の写真に対応しています。)

 ①脱脂・・・金属板等をフック状のもので吊り下げ液槽に入れます
       金属板等についた油をアルカリ液で除去します
  
 ⇩
 ②酸洗い・・・金属板等についたさびを酸で除去します
  
 ⇩
 ③電解脱脂・・・もう一度、脱脂をします。
         酸をメッキ槽に持ち込まないためだそうです
 ⇩
 ④亜鉛メッキ・・・クロムメッキの下地となる亜鉛をメッキします
           表面が泡なのか白いですね
  
 ⇩
 ⑤活性化・・・硝酸に漬けて金属板等の表面をきれいにします
 ⇩
 ⑥クロムメッキ・・・クロムメッキは、光沢メッキ・有色メッキ・
 黒メッキ・緑メッキといろいろな種類があり、それぞれの槽で
 メッキされます。
 この液槽だけは液体が循環しています。
  
 ⇩
 ⑦乾燥
 ⇩
 ⑧検査・・・金属板が鉄系の場合、メッキ厚さを電磁膜厚計で測定。
       9.3ミクロンで合格。
  

尚、これらの液槽は手動用の液槽で、全自動化されたメッキラインが別にあります。

得意技
 営業しないでメッキのお仕事を受注できること
 (営業マンはいないそうで、これはすごいことです)
 特に、大物のメッキができる点、
 さらに、スピードと100%完納を目指し、
 RoHs対応の三価クロムメッキ方法を取り入れられています。

上野金属工業さんの住所・電話番号
 住所:京都府伏見区横大路下三栖里ノ内34-19
 電話:075-622-4840
 ご興味があればご連絡を!

経営支援オフィス MMO / 井上 直久


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