晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

経営の本棚 ⑮ 『がんばらない経営』 加藤修一

2015年05月24日 | 経営の本棚

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第242回記事(2015年5月25日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定

 タイトル 経営の本棚 ⑮ 「がんばらない経営」 加藤修一
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 2015年2月2日発行のブログで、私の理想は「頑張らない経営」ですと書きました。その「がんばらない経営」というタイトルの本を本屋さんで見つけましたので、早速購入して読んでしまいました。

 著者は、ケーズホールディングの会長の加藤修一さんです。ケーズホールディングは、電気機器の販売で全国的に知られている、ケーズデンキの持ち株会社にあたります。私のケーズデンキのイメージは、近所で、先に出店していたヤマダデンキの隣に店舗を出店されたため、「競合に喧嘩を売る、チャレンジャブルな会社」というイメージでしたが、本を読んでみてそのイメージが覆りました。

 著者は、経営において一番大切なことは会社が継続することであり、経営を(ゴールのない)駅伝競走にたとえられています。ゴールがないのだから、無理な急成長をするのでなく、ゆっくりと確実に成長することが大切になります。そのためには、あれもするこれもするという「がんばる経営」をするのでなく、着実にできることをやっていく経営を目指されています。これが「がんばらない経営」です。そのため、達成可能な年度(売上)成長率があらかじめ決められています。

 私の考えていたことともほぼ同じであり、参考になる本でした。



データ
 2011年初版
 207p
 定価:1400円+税

目次
 第一章 経営は終わりのない駅伝競走
 第二章 会社はゆっくり大きくするもの
 第三章 会社は脱皮してこそ成長する
 第四章 会社を強くするのは人の力

                                               井上三郎右衛門

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経営の本棚⑭ 「勝ち続ける経営」 原田泳幸

2015年04月05日 | 経営の本棚

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第236回記事(2015年4月6日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定

 経営の本棚⑭ 「勝ち続ける経営」 原田泳幸
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 この本を読んだのは、何年か前です。原田さんは売り上げ低下が続いたマクドナルドの社長になられ、7年連続の増収企業・5000億以上の売り上げの企業に変えられました(2011年当時)。

 そして今、マクドナルドは食の安全性や異物混入の問題で、売り上げの低下に苦しむ状態になっています。原田さんも会長を辞められるようです。

この本を読み返してみて、
 タイトルの「勝ち続ける」ことがどんなに難しいことか。
 「ビジネスに終わりはない」。成功したときこそ危機です。(99p)という言葉は社内ではどうだったか?
ということが気になりました。



 しかし、7年連続の増収をされただけに、以下の言葉には大変重みがあると思います。

世の中、ダメになった会社はすべて「らしさ」を失っていると思います。その企業でしかできないことを忘れてしまっている。(46p)

                                                 井上三郎右衛門

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経営の本棚 ⑬ 「そうだ、葉っぱを売ろう!」 横石知二

2015年03月08日 | 経営の本棚

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第233回記事(2015年3月9日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 タイトル 経営の本棚 ⑬ 「そうだ、葉っぱを売ろう!」 横石知二
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 この横石さんの「そうだ、葉っぱを売ろう!」は、徳島県の上勝町の「つわもの」と言われる料理に付けられる葉っぱの販売についての話です。あまりにも有名な話でもあり、TVなどで情報を得ているので、読む気持ちがなかったのですが、図書館で見かけて借りてしまいました。

 読んでみて、もっと早く読むべきだと思いました。

 横石さんの壁を打ち破る為のアイデアと行動は、新しい事業を開拓していこうとされている方には参考になると思います。なぜこの事業が成功したのか、納得できる内容でした。

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経営の本棚 ⑫ 「レバレッジ・マネジメント」 本田直之

2015年02月01日 | 経営の本棚

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第228回記事(2015年2月2日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 タイトル レバレッジ・マネジメント 本田直之
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古本屋で買ったこの本を先ほどまでずっと読んでいました。
たいへん面白くて。
「忙しい、忙しい。」と嘆いておられる経営者の方には大変お勧めの本です。
行動が伴うならば、忙しい状態からの脱出が可能です。
さらに、この本は読むためのものでなく、考えるツールですので。

私自身は「頑張らない経営」というものが良いと考えていますが、
その考えに繋がる点があり、すごく共感できました。
ちなみに、「頑張らない経営」とは、日本人は仕事に頑張りすぎていますが、
仕事を頑張らなくても成果が出る(出せる)経営のことを言っています。
アンチテーゼ的な意味です。

ご参考に本のカバーと帯に記載されている言葉をご参考に記載しておきます。
『少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略・・・レバレッジ・マネジメント』
『「時間がない」「儲からない」「余裕がない」・・・・・・すべての原因と結果はあなたの思考にある!』



著者の本田直之氏はいくつもの会社の経営にかかわられて、会社を成長に導かれているようです。

<三郎右衛門>

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経営の本棚 ⑪ 「カレーの経営学」 井上岳久

2014年12月21日 | 経営の本棚

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第224回記事(2014年12月22日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 タイトル 経営の本棚 ⑪ 「カレーの経営学」 井上岳久
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このカテゴリー(経営の本棚)の第2回目ですが、「回転寿司の経営学」(著作:米川伸生。出版:東洋経済社。)という本を紹介しています。この「カレーの経営学」はその姉妹書になります。

カレーは私は大好きですし、皆さんも好きではないでしょうか。そのため、興味がわいて一気に読んでしまいました。

カレーについて造詣の深い著者(かつて横浜にあったカレーミュージアムの館長。その後、カレー総合研究所代表)が、カレーの王者とも言えるハウス食品さんを中心に、勝ち続ける驚異の仕掛け・ノウハウを綴っています。
しかし、一番興味を覚えたのは、チャレンジャーとなる企業さんのチャレンジです。具体的には、  
 大塚食品さんのレトルトカレーの開発
 グリコさんのカレーの開発・発売
 中村屋さんの高級レトルトカレーの発売
などなど。
 最近は、レンジで温めることができるレトルトカレーも発売されています。
 さらに、売り上げでは2番目のS&B食品さんも頑張っておられますので。



データ
 ページ:169p
 定価:本体1500円+税
 出版:2012年
 その他、著者や出版社は上記文章を参照ください。

<三郎右衛門>

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