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晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

ものづくり・工場改善 福田拓生 生産管理の基礎テキスト

2011年06月19日 | ものづくり・工場改善

(2011年6月20日発行)(次回2011年6月27日予定)

ものづくり・工場改善の3回目になります。
年間12冊の中の6月の一冊です。

タイトル:できる・使える 生産管理の基礎テキスト(1998年発行)
著者:福田拓生(日立製作所 専門コンサルタント室長。技術士(経営工学部門)。千葉工業大学卒。
出版社:日本能率協会マネジメントセンター

ここが読みどころ:

”第2章 生産管理の混乱のいろいろ”は必読です。
生産の現場でいろいろな問題(混乱)が次から次に発生しててんやわんやという方も多いかもしれませ。その問題(混乱)への対策が紐付けられています。
筆者のコンサルタントとしての実務経験から、「生産管理の混乱を鎮める」という観点からまとめられています。そのため、まず生産管理の混乱のいろいろなものを2章で述べ、その混乱への対策と関連項目が混乱の項目ごとに表にまとめられています。そのため、自分が現在困っている生産の混乱の項目を探し出し、対策のところを読むことで、効率的な対応が可能になります。

内容のポイント
第2章に以下の記載があります。
①「混乱」の実相のつかみ方
②記述されている混乱の事例
以下の14項目の混乱に思い当たる方はぜひ本書をお読みください。
 材料切れが多発する
 飛び込み短納期による混乱
 物がどこにあるかわからない
 外注が生産の足を引っ張る
 何がどこまで進んだかわからない
 在庫が多く経営の阻害要因になっている
 生産品種が多くて管理できない
 コンピュータのデータがあてにならない
 不良品が多くて計画が達成できない
 季節変動が大きくて毎年混乱を繰り返す
 多額の不良資産が発生する
 海外生産・海外調達にかかわる混乱
 新製品立ち上げ時の混乱
 増産時の混乱

目次:
 第1章 生産管理とは
 第2章 生産管理の混乱のいろいろ
 第3章 在庫管理の改善
 第4章 現品管理の改善
 第5章 生産管理の改善
 第6章 生産管理方式の選択
 第7章 源流管理による生産管理の簡素化
 あとがき
 索引

ページ数:197p
価格:2300円(当時)
写真
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最後に:

この本は中小企業診断士の勉強を始めたころ、生産管理の問題への対応テキストとして書店を調べ回って見つけました。大変懐かしい本であり、当時、大変役に立ったテキストです。技術士(経営工学)になって今読んでみても、生産の問題は全く変わっていないと思います。

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ものづくり・工場改善 小谷重徳 トヨタ生産方式で鍛える「改善力」

2011年05月21日 | ものづくり・工場改善

(2011年5月23日(月)発行)(次回2011年5月30日(月)予定)

(年間12冊の中の5月の1冊になります。)

訪問ありがとうございます。今回はものづくり・工場改善の2回目になります。前回の新郷重夫大先生の場合、思った以上に訪問者があり、うれしい次第です。とっても固い話なのに。
では、

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

タイトル:トヨタ生産方式で鍛える「改善力」 ~生産現場の見方と改善の進め方~
著者:小谷重徳(現在は首都大学東京教授。トヨタ自動車の出身)
出版社:日刊工業新聞社

ここが読みどころ
中級レベルの工場・工程・作業の改善力を短期間で育成することを目的とする。
多くの経験豊富なコンサルタントの本が多数出版されている中で、この本をまず一番に取り上げる理由は、改善のために問題を見つけるという一番難しいプロセスに対する解決策が記載されているから。また、このプロセスは問題を見つけられないと改善が出来ないので、一番大切なプロセスでもある。この本を読むことで、問題点を発見力が向上するこ請け合いです。

内容:
①改善力:改善力(問題を解決する能力)は、問題発見力と問題解決力に分けられる。
②特徴を出す:生産現場の改善に関する本が多数出版される中で、著者は特徴を出すため、生産現場の問題発見をする方法にスポットを当て、Q&A方式で改善力を図ろうとしている。
③問題を見つける方法:問題を見つける方法は、分析をして見つけるのではない。理想を明確にし、理想と現実とにギャップがあることを見つければよい。理想はトヨタ生産方式である。しかし、トヨタ生産方式がそのまま当てはまらない場合は、生産に関する原理・原則を適用する。
④Q&A事例1:[設問3.1]それでは生産現場の問題点を発見するためには、何をどのようにみるべきなのであろうか。もちろん、生産現場の現状を理解するために、すべてを見るべきであるが、4つの観点で生産現場を見るとすると、その項目は何か答えよ。
[回答]は、自分でよく考え、書きだした上で、理由付けもした上で、本で確認ください。(39p)
⑤Q&A事例2:[設問6.1]生産ラインに要求されることは、
 ・品質が良い
 ・生産時間が短い
 ・設備や労働に関して生産性が高い
などを達成することである。そのためには、生産ラインはどのような条件を備えていなけらばならないであろうか。このような観点から生産ラインを見るためには、どのような項目があるか指摘せよ。
[見方]生産ラインを見る主要な観点は以下のとおりである。
 ・生産ラインの有無
 ・工程の編成
 ・段取り替え時間
 ・・・・・(90p)

とにかく、QからAをじっくりと考える(考え抜く)ことで、生産現場を見る観点からの知識の整理をする(自分なりの現場を見るポイントをまとめる)と、改善力・問題発見力は必ず向上します。

目次:
第1章 改善力の鍛え方
第2章 トヨタ生産方式の概要
第3章 改善の進め方
第4章 5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)に関する改善
第5章 作業に関する改善
第6章 生産ラインに関する改善
第7章 生産設備に関する改善
第8章 生産の仕組みに関する改善
第9章 工程間運搬に関する改善
第10章 品質に関する改善
第11章 トヨタ生産方式の導入よる工場改革

ページ数:243p
価格:2400円

写真:
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ものづくり・工場改善 新郷重夫「工場改善の見方・考え方」

2011年04月10日 | ものづくり・工場改善

ものづくり・工場改善の本の紹介の1回目です。

年間12冊の中の4月の1冊です。

最初はまずこの大先生の著作をと以前から思っていました。

+++++++++++++++++++++++++++

タイトル:工場改善の見方・考え方 -改善は誰でもできる-
著者:新郷重夫
出版社:日刊工業出版社

(ただし、現在は絶版になっていると思います。各都道府県立の図書館くらいで探してみてください。)

ここが読みどころ:
 工場の改善は難しい。しかし、その基本を身につけると継続的に改善が出来る。
 さすがに、大先生の書かれた本だけに、改善の本質に迫り、これからの改善に役立つ、
 「目から鱗」の本になること間違いなしです。
 また、サブタイトルの「改善は誰にでもできる」を実感できます。
 
内容:
 ①著者の新郷重夫先生の経歴と業績事例
  山梨高等工業学校を卒業され、日本能率協会でコンサルタント活動。指導先は多数。
  「ポカヨケ」「シングル段取り」の考え方を創出。
  これらは、トヨタ生産方式の中にも生かされている。だから、すごい。
  「新郷賞」という、製造業のノーベル賞に相当するものがあり。
 ②根本の考え方:改善には「改善の定石」を知る必要がある
  工場の進歩には改善が必要
  →現在、改善が活発にされていないのは基本的な考え方が理解されていないから
  →改善の常識を知れば改善は誰にでもできる
 という考え方のもとに、実に130以上の実例を図入りで説明してある。わかりやすい。
 ③改善の着想の12項目(254p):結論はこの部分
  1.排除・・・・現状の手段の一部をやめる。
          それは止められないか考える。
  2.正と反・・・・現状の手段の一部を変える。変え方は対立的で。
           反対のやり方を考える。
           逆もまた真なり。裏から見れば!
  3.拡大と縮小・・・・現状の手段の一部を変える。変え方は対立的。
              小さいものなら、見なくてもよいように、掴まなくてよいようにする。
              誇張して考える。
  4.平行と直列・・・・現状の手段の一部(並べ方)を変える。
              並べ方をヨコ並べ(並列化)とタテ並べ(直列化)で考えてみる。
  5.順序の変更・・・・現状の手段の一部(並べ方)を変える。
              順序を入れ替える。
  6.定数と変数・・・・現状の手段の一部(質)を変える。
              ”変わる”と思っているものの中に変わらないものはないか。
              変動するものと固定的なものを区別してみる。
  7.差異と共通・・・・現状の手段の一部(質)を変える。
              どこが違うのかという点で着眼する。
              違う部分と同じ部分を見分ける。
  8.結合と分割・・・・現状の手段の一部(組み合せ)を変える。
              結んだり、離したりしてみる。1つにする・分ける。
  9.附加と削除・・・・現状の手段の一部(組み合せ)を変える。
              チョット付け加えると大いに改善。
              ある部分を取り除くと大いに改善。
  10.正常と例外・・・・現状の手段の一部(頻度)を変える。
               例外は多くない。100回中2~3回くらいか。
               多くない例外を考えすぎない。
  11.集約と分散・・・・現状の手段の一部(多数の対象)を変える。
               集約することがポイントになる場合がある。
  12.補足・・・・現状の手段の一部を変える。充足と代替。
           作業のアイドルタイムの原因を除く、他のことをする。
(着想の12項目の記載に当たり、青木幹晴氏の「操業技術を磨く日々」に記載されている「チェックリスト(1)新郷重夫のアイデア出しリスト」を一部参考にさせていただきました。)

目次:
 まえがき
 第1編 改善のための基本的な問題
  第1章 豊かな生産をするために
  第2章 判らないとは
 第2編 誰でも出来る改善の定石
  第1章 事実をはっきり摑む
  第2章 目的の追求
  第3章 より良い手段
  第4章 着想のいろいろ
 [図表目次]
ページ数:256p
価格:1500円(昭和32年の出版当時)

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ものづくり・工場改善 「視える化」の本の整理

2010年11月07日 | ものづくり・工場改善

以下がブックレビュー(書評)を書く予定している本のリストです。

No   タイトル                    (著者名:出版社)   個人メモ
-1.「見える化」のことが面白いほどわかる本(正木英昭:中経出版)滋賀●
-2.工場全部門の「目で見る管理」大辞典(五十嵐遼:日刊工業新聞)滋賀
②-3.製造現場の見える化の基本と実践がよくわかる本(石川秀人:)滋賀
②-4.見える化 強い企業をつくる「見える」しくみ(遠藤功:東洋経済新報)滋賀●
-5.かんばんと目で見る管理(平野裕之;日刊工業新聞)滋賀

②-6.仕事の「見える化」99のしかけ(松井順一:)滋賀
-7.よくわかる「かんばんと目で見る管理」の本(副田武夫:日刊工業新聞)滋賀
-8.実践 目で見る管理テクニック~現場革新のベストプラクティス~(渡辺高志:日本プラントメンテナンス協会)大阪中之島
-9.目で見る管理実践道場 製造体質強化のポイント(長谷川淑郎:日刊工業新聞)大阪中央
②-10.「みんなDENSOが教えてくれた」55項目の見える化が結果をリーダを育てる(鈴木一正:ダイヤモンドビジネス)大阪中之島

②-11.会社のムダを「見える化」する技術(正木英昭:)大阪中之島
②-12.サービス品質の見える化・ビジュアル化(今里健一郎:日本規格協会)大阪中央
②-13.品質管理技術の見える化 トレーニングツール(福丸典芳:日科技連)滋賀●
-14.すべての「見える化」で会社は変わる 可視化経営システムづくりのステップ(長尾一洋:実務教育出版)滋賀●
-15.仕事の見える化(長尾一洋:中経出版)八幡●

以上

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ものづくり・工場改善のはじめに

2010年10月31日 | ものづくり・工場改善

タイトルの「晴耕雨読」の「読」は読書になりますが、これに関係する説明をします。

 2004年に中小企業診断士の試験に合格はしたが、生産関係に関するスキルアップレベルが不十分と感じ、不満を持っていました。そのため、新たに、取得がかなり困難な技術士(経営工学)の資格試験受験へのトライを決心しました。

 しかし、中小企業診断士受験に比較し、技術士(経営工学)受験は適切なテキストもなく、四苦八苦して情報を集めていた時、なかなか良い情報が見つからない中で、インターネットで「生産管理」が大変充実したホームページがあり、大変参考にさせてもらいました。どなたが何の目的であれほど情報が充実したホームページを開設・運営されていたのかは分からずじまいですが、2010年3月に技術士の資格を取得してしてみて、たいへん有難かったなと思いました。

 今度は自分が多少なりとも役に立つような情報を発信できればと思い、技術士(経営工学)関係の読んだ本の「書評」(=紹介)という形で記載をさせてもらいます。

内容は、現在のところ 
①5S 
②見える化 
③工場改善 
④トヨタ生産方式 
⑤生産管理 
⑥ISO 
⑦品質管理 
⑧その他(原価企画、在庫管理、購買管理、外注管理) 
を予定しています。

中小企業診断士・技術士(経営工学分野)受験者だけでなく、生産関係の方のスキルアップに少しでもお役に立てれば、紹介した本を読んでスキルを向上いただけたら、と思います。

2010年10月30日

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