夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

BLUES

2008-12-16 | Weblog
ランブリングスを昔から知っている人は

意外かもしれないけど俺はここ何年も

ブルーズと云う音楽から離れている。

聴いていないとまで言うと語弊があるけど。

ランブリングスはスタートからブルーズ・ベースの

ロックン・ロール・バンドをやるんだと

俺が組んだバンドだから熊本時代は

ブルーズに関しちゃ背伸びして何でもかじってた。

熊本の諸先輩方々から音源やヒントを

どんどん引っ張り出して学んでる気になってたね。

ブルーズが住んでないロックン・ロール・バンドは

ろくなもんじゃねぇ!って言ってたからねぇ。

なんせストーンズやフリート・ウッドマック、

ゼム、フィールグッド、なんかに夢中だったから。

そこから長い事ブルーズのエッセンスを追い求めて

ランブリングスをやり続けてきたけどね。

ある時から意識しないでやっていこうと思ってさ。

ブルーズは形式じゃなく魂の部分がでかいって感じて

上っ面だけじゃ駄目なんだって思い知らされたからな。

湯村はリズムを叩き出すドラマーとして

ブルーズ・バンドでアルバム出したり

ライブをしたりとブルーズとは濃い関係を続けてる。

俺はそれと反比例してブルーズから離れていった。

今のランブリングスに少しでもブルーズの影が

残ってるなら湯村のドラミングにあるんじゃないかな。

俺自身は何かおこがましいって気分なんだよ。

歌へのコンプレックスもあるのかな?

それを言うならソウルはもっとか(苦笑)。

昔は毎週ブルーズ・セッションも参加したけど

だんだんキツくなってきちゃってさ。

やっぱりコイツらも上っ面じゃんとか思ってね。

皆まで言うと悪口にとられるから嫌なんだけどよ。

ただブルーズの形式に乗っかってる姿に嫌気がさした。

それはそれで楽しんでるんだから良いのにね。

ただその時は学ぶべきものは無いと判断して辞めた。

もっと深い所に行きたいと思ったんだよね。

出来もしないのに苦労する方向へ行きたがるんだ。

あの頃は算数と美術くらいかけ離れてる感じがした。

まだ頭でっかちな俺だけど、いつか何にも考えず

バンドの土台を作ってくれたブルーズを

素直に楽しみながらプレイしたいもんだな。
コメント (2)
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