soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「僕達急行 A列車で行こう」今年は青森へ行きたい

2012-04-19 00:09:57 | 邦画
「僕達急行 A列車で行こう」★★★
松山ケンイチ、瑛太、松坂慶子、
貫地谷しほり、笹野高史、西岡徳馬、
ピエール瀧、伊武雅刀出演

森田芳光監督、
117分、2012年3月24日公開
日本,東映
(原題:僕達急行 A列車で行こう)






<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


森田芳光監督の遺作となった作品


「鉄道マニアの二人が主人公、
同じマニアでも対象が鉄道というだけで
その興味の対象や楽しみ方は細分化されて
それぞれ面白かった、
単なる移動手段と思ってしまうとそれまでだけど
鉄道をこんな風に楽しめるって
少し羨ましい気もした」



実家が飯田線の沿線なので
鉄道マニアは帰省のときによく見かける
たいていは一人で
時々小ぶりな時刻表を取り出して眺め、
電車が止まるたびに駅名のボードを写真に撮ったりと
ひっそりと自分だけで楽しんでるって印象だ、
だからこの映画で主人公達が
割と積極的に他の人と話しかけたりするのを見ると
そういう人ってたぶん少数派なんだろうなと思った。



でも話しかけて何かしらのアクションが起こらないと
映画は始まらないから
二人は出会って関わり合い
それが仕事にも結びついて
メデタシ、メデタシというお話。


今が旬の二人の俳優を使って
軽めのコメディタッチのドラマとなっていて
見やすいけれど
これならTVドラマでも変わらないなとも感じた、

やはり長い時間をかけて脚本を練って
撮影するのだから
もっとどこか新しい視点が欲しかったな、
毒も何もないさらっとした出来上がりで
「だから、なんなのだ」という
映画をわざわざ劇場まで見に行く
自分達の要求には答えてくれていない



ただし電車に乗って何処かへ行きたいという
そんな気持ちにはさせてくれた、

先日熊本へ行く時使ったFDA航空が
名古屋ー青森間を飛んでいるので
秋くらいまでに青森へ行きたいと思ってるので
その時は電車で青森各地を移動したい
特に海沿いの景色なんかが
車窓から見えたら楽しいだろうな。


電車の名前も有名な駅弁も
そんな鉄道マニアなら知ってる知識は
自分には無いが
それを同じ様に楽しむことはできるからね。



移動だけ考えたら少し遠い距離なら
飛行機が楽だ、
でも時間があって初めての土地なら
各駅停車の旅ってのも楽しい、

海外だけじゃなく
これからは少し日本各地を旅して見ようか
そんな気分にさせてくれた映画だった。


★100点満点で75点


★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

森田芳光監督作品
ライブイン・茅ヶ崎(1978年)- 監督・脚本
の・ようなもの(1981年)- 監督・脚本
シブがき隊 ボーイズ&ガールズ(1982年)- 監督・脚本
本(マルホン)噂のストリッパー(1982年)- 監督・脚本
ピンクカット 太く愛して長く愛して(1983年)- 監督・脚本[10]
家族ゲーム(1983年)- 監督・脚本
メイン・テーマ(1984年)- 監督・脚本
ときめきに死す(1984年)- 監督・脚本
それから(1985年)
そろばんずく(1986年)- 監督・脚本
悲しい色やねん(1988年)- 監督・脚本
キッチン(1989年)- 監督・脚本
愛と平成の色男(1989年)- 監督・脚本
おいしい結婚(1991年)- 監督・脚本
未来の想い出 Last Christmas(1992年)- 監督・脚本
(ハル)(1996年)- 監督・脚本
失楽園(1997年)
39 刑法第三十九条(1999年)
黒い家(1999年)
模倣犯(2002年)- 監督・脚本
阿修羅のごとく(2003年)
海猫(2004年)
間宮兄弟(2006年)- 監督・脚本
サウスバウンド(2007年)- 監督・脚本
椿三十郎(2007年)
わたし出すわ(2009年)- 監督・脚本
武士の家計簿(2010年)
僕達急行 A列車で行こう(2012年)

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか



映画「タイタニック 3D」この映画は大好きだが3D効果は限定的で残念

2012-04-16 19:09:38 | 大作映画ハリウッド系
「タイタニック 3D」★★★★
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット出演

ジェームズ・キャメロン監督、
194分、2012年4月7日公開
アメリカ,20世紀フォックス
(原題:TITANIC)






<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


1997年に公開され世界的に大ヒットした作品を
ジェームズ・キャメロン監督の手で3D化。



「劇場でたぶん10回目くらいの鑑賞が
109シネマズのアイマックスで見られた喜び、
普段は避ける劇場中央の席で観たが
3D効果はほとんど感じられなかった、
これなら通常版を見たかった、
メガネを外したり付けたりして観たが
クリアな色で観た方が断然良かった、
3Dの意味ナシ」



この映画は大好きで
旅行先のバンコクでも劇場で観た、
その時はラストあたり会場中が泣いていて
それが泣くとかいうレベルじゃなく
ワンワン泣き叫ぶという感じに近く
こんなに感情移入してくれてるところを
ディカプリオにも感じてもらいたいくらいだった。
名古屋の大劇場・名宝劇場の閉館上映会でも
この映画を観に行った、
やはりこの映画は大画面で見なければ
意味がないからだ。



潜水艦からの映像には
泥に埋もれ、廃屋のような舟の内部が映しだされる
そしてさらにカメラが内部に入っていくと
次第に光が射し、映像はゆっくりと
当時の姿へと変わっていく、
静かにこちらの気分も高揚していく
いよいよ始まる、始まる。



ローズを助けたジャックが夕食に招かれ
一等客専用の食堂で
その日暮らしで心配は無いのかと
同席の好奇心からの質問に答えて、
「とても満足しています。
私は生きていくのに必要な
元気な体と絵を描く道具があるから。
毎朝起きるたび、今日は何が起こるのかと楽しみです。」



堂々としたジャックの答えを
これから一生結婚縛られて行くいく運命の
ローズは言いようのない表情で見つめる。


人々は舟の上で出会い
図らずも運命を共にする
そしてロマンスとスペクタクル
当時の最新CGを使っているとはいえ
奇妙な怪物が出るわけでもなく
想像の範囲でそれがまさにリアルに描かれる、
先日観た「アーティスト」と同様の
語り尽くされた物語に過ぎないが
真正面から描ききり
輝く様な絶頂期の若さを振りまく
二人の主人公の姿を永遠に刻んでいる。



時折3Dメガネを外して
クリアな色を観た
多くのシーンでは全体がぼやけてしまっているが
この3D効果なら
リバイバルで構わないから
通常版のこの作品を大画面で楽しみたいと思った。


DVDでも持っているが
見たことは無い
久し振りに大画面で「タイタニック」を見て
やはり劇場で見ないとと
改めて感じた、
出航する舟の舳先に立ち
「未来はオレのもの」と声を上げる姿
目の前には青い海が永遠に続いている、
その先に何があるか誰にも分からない
だからこそ前を向いて。


★100点満点で80点


★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←



soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

ジェームズ・キャメロン監督作品
タイタニック 3D (2012) 監督/脚本/製作/編集  
二重被爆~語り部・山口彊の遺言 (2011) 出演  
サンクタム (2010) 製作総指揮  
アバター<特別編> (2010) 監督/脚本/製作/編集  
アバター (2009) 監督/脚本/製作/編集  
ターミネーター4 (2009) キャラクター創造  
アントラージュ★オレたちのハリウッド (シーズン3) (2006~2007)<TV> ゲスト出演  
アントラージュ★オレたちのハリウッド (シーズン2) (2005)<TV> ゲスト出演  
エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ (2005) 監督/撮影/出演/製作  
海底火山の謎 (2003) 製作総指揮  
ジェームズ・キャメロンの タイタニックの秘密 (2003) 監督/出演/製作  
ターミネーター3 (2003) キャラクター創造  
ソラリス (2002) 製作  
ダーク・エンジェルII (2001~2002)<TV> 企画/脚本/製作総指揮  
ダーク・エンジェル (2000~2001)<TV> 企画/脚本/製作総指揮  
ハリウッド・ミューズ (1999) 出演  
タイタニック (1997) 監督/脚本/製作/編集  
ストレンジ・デイズ/1999年12月31日 (1995) 脚本/原案/製作  
トゥルーライズ (1994) 監督/脚本/製作  
ターミネーター2/特別編 (1993)<未> 監督/脚本/製作  
アビス/完全版 (1993) 監督/脚本  
プロローグ・オブ・ターミネーター2 (1991)<未> 出演  
ハートブルー (1991) 製作総指揮  
ターミネーター2 (1991) 監督/脚本/製作  
アビス (1989) 監督/脚本  
エイリアン2/完全版 (1986)<未> 監督/脚本  
エイリアン2 (1986) 監督/脚本  
ランボー/怒りの脱出 (1985) 脚本  
ターミネーター (1984) 監督/脚本  
ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星 (1981)<未> プロダクションデザイン/第2班監督  
殺人魚フライングキラー (1981) 監督


★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか



映画「ドライヴ」寡黙な男の最後の決心、まさにクール!

2012-04-15 00:09:25 | ミニシアター系映画
「ドライヴ」★★★★
ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、
ブライアン・クランストン、
クリスティナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、
オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス出演

ニコラス・ウィンディング・レフン監督、
100分、2012年3月31日公開
2011,アメリカ,クロックワークス
(原題:Drive)





<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


「予告編がすごくクールな作りで
これは絶対面白いに違いないと
前売券を買って楽しみにしていた作品を観た、
主人公の顔がハードな内容と合わないんじゃないか・・・
そんなふうに思っていたが
これがなかなか、その落差がホント怖くて
キャスティングってとても大切だと考えさせられた」



昼はスタントマン、
夜は犯罪の「逃がし屋」
「5分以内に戻れば必ず逃がしてやる」と
車の運転に才能を持つ主人公(ライアン・ゴズリング)は、
映画の冒頭で強盗をした二人組を
冷静なカーチェイスを乗り切って
逃がすことに成功する、
寡黙で表情ひとつ変えずにスリリングな
場面を乗り切る様はまさにクール!



このシーンが無かったら
甘い顔というより抜けた顔に見えるので
愚鈍にさえ感じてしまう、
そして男は最愛の女と出会ってしまう、
子供を育て、刑務所に居る夫をもつ女と。



彼女はアパートの同じ階に住むアイリーン(キャリー・マリガン)、
彼女は傍から見れば不幸せな状況だけれど
その笑顔は様々な事を感じさせる
なんとも魅力的な女性だ、
何がそうさせるのか
彼女の持つ雰囲気としか分からないが
そんな分析は不要だろう
ただ笑ってくれれば
その場がパッと明るくなるからだ



ドライバーはただ純粋に車の運転を楽しんでいる、
それだけで満足していたのに
彼女のダンナが出所して
彼の仕事を手伝ったことから
泥沼に一気に入り込んでいく。


他に何かやりようが無いのか
そんなことを思いながら
彼にとっては幸せな方向から
どんどん離れていく
彼女と子供の幸せだけを考えての行動

それが見てるこっちに分かるから
その背反するものが
うまくいくといいけどなと祈るだけ。


エレベーターでキスするシーンがあるが
このキスのタイミングと音楽
そして緊迫した状況と最高の瞬間だった

そしてその一瞬の後
なんともむごいシーンへと・・・、
そのあたりは好みが分かれるところだけど
自分は好きだったな
期待通りの映画だった。


★100点満点で80点


★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン



映画「アーティスト」これぞ、映画だ! アカデミー賞独占も納得の作品

2012-04-13 00:09:47 | ミニシアター系映画
「アーティスト」★★★★★満点!
ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ出演

ミシェル・アザナヴィシウス監督、
101分、2012年4月7日公開
2011,フランス,ギャガ
(原題:The Artist )






<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい

第84回アカデミー賞の作品賞、監督賞、
主演男優賞、脚本賞、音楽賞、撮影賞、衣裳デザイン賞受賞の
この一年の代表作品がいよいよ公開された。



「舞台は1927年から30年台初頭のハリウッド。
サイレント映画界屈指の大スターのジョージ・バレンティンは、
新人女優のペピーを女優へと導いていく。
時はサイレントからトーキーへの移行期にあたり
サイレントに固執するジョージは自ら監督を務めるも
人々の関心は無声映画から声の出る新しい技術へと
移っていくのだった」



白黒&サイレントを劇場で見るのは初めて
昔は大劇場で生演奏が付き
人々は好きなシーンでは拍手し
画面に繰り広げられる映像に
驚き笑い考えさせられ
「映画に行く」ことがハレの出来事だったようだ。


映画の冒頭はたぶん最初の上映会か
今でいう試写会のようだったが
上映終了後の会場中の拍手に気を良くした
主演俳優が舞台に上がって
おどけた様子で挨拶をする、
その時の人々の喜びに満ちた顔が
なんとも羨ましい気さえした。



今では試写会へ行くことは無いが
通常は上映前に「よろしく!」って感じの
熱の入らない挨拶があって
出演者や監督は別の会場へ、
そりゃあそうだろう
上映終了後に舞台に上がれるような自信作って
わずかだからね。


4/11の朝日新聞では映画評論家が
「映画技術の進化では
得たものより、失ったもの方が多い」と
コメントしていたが

無声映画の頃を知らない今の世代は
その頃とは比較は出来ないわけで
マスコミ試写で無料で映画を見ておきながら
そんなくだらないコメントしかできない
批評家がただ昔を懐かしむような
「昔は良かった」「昔は良かった」って
じゃあ古い映画でも見とけよと言いたくなる。


この映画はモノクロの無声映画だけれど
かなり考え尽くされた現代の映画となっている、

リアルには当時を知らない世代も
なんとなく分かっている雰囲気を
うまく映画の中にすくい取って
「そんな感じ」の映像を見せつつも
その映像の中で観客にしっかりと
セリフ以外のストーリーを考えさせてくれる。



ストーリーは単純なメロドラマと言ってもいい、
没落するスターと
駆け上がる新星の輝き
そしてロマンス
それから希望
出演者の顔の表情の豊かさに目を奪われ
声の出ない動く唇は
自分達の言葉が頭の中で喋り出す。



自分達が映画に求めるものは
本来はすごくシンプルなものだったのだ

でもそれだけじゃぁ
今の観客は満足出来ない、
映画「ヒューゴ」を見た時も感じた
ただ映像を見るだけから
観客はもっと見たことのないものを要求し始める。


この作品はCGの代りに
モノクロ無声映画という大胆な仕掛けを用意し
それで全編を乗り切ったことが成功している、

じゃあ次もあるかといえば
次は同じ様なことをしても
心躍る時間は持てないだろう。

自分達は映画館に何を見に行くのだろう


そんなことを考えさせられた
そして映画館の暗闇の中で
映画の魔法をこれからも
何度も何度も見たいと思った、
この映画が多くの賞を獲得したのは
ホント納得できる出来上がりだった。


★100点満点で100点


★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

最新映画ランキング(4/8)

公開最初の週は7位とさびしい登場、
主演に有名俳優がいないことや
アカデミー頼みの宣伝だけじゃぁ
メインの若者層を呼べそうもないか。

①(初)劇場版 SPEC 天
②(①)映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー
③(②)僕等がいた 前篇
④(初)タイタニック(3D版)
⑤(③)シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
⑥(⑤)映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち
⑦(初)アーティスト
⑧(⑦)ウルトラマンサーガ
⑨(④)長ぐつをはいたネコ
⑩(⑥)ライアーゲーム 再生(リボーン)

 

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか



書籍「人質の朗読会/小川 洋子著」もう今はここに居ない人達のお話を読む

2012-04-12 00:36:23 | 読書の時間
書書籍「人質の朗読会/小川 洋子著」★★★★
小川 洋子著 ,
中央公論新社、2011/02
( 247ページ , 1,470円)



<リンク:【送料無料】 人質の朗読会 / 小川洋子 【単行本】>



                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい


「隔絶された場所から、彼らの声は届いた。
紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは
人質たちと見張り役の犯人、
そして…しみじみと深く胸を打つ、
小川洋子ならではの小説世界。 」

(「BOOK」データベースより)


小川洋子の小説はすでにひとつの世界を持っている、
読み始めると、しんとした小説世界に
ストンと落ち込み
しばし現実から離れて
まるでその場所にいるように
息をひそめて読み進んで行く。



本書の舞台は地球の裏側
しかも人質に取られた人達が
せっかくの時間なので
ひとりずつ記憶の中の物語を
語り合おうというもので
そんなどこから設定を考えつくのだろうと思いながら
ひとりひとりの物語に
彼らと一緒に耳を澄ませるように
読み進める
頭の中にはその状況がほんやりと浮かぶ。



冒頭に彼ら人質は死んでしまった事実が
知らされるからか
彼らの確実に生きていた時の記憶が
なんとも残酷で無残な気持ちにさせる

彼らはその時確かに生きて
何気ない日常を送っていた
将来自分達は地球の反対側で
ちょっと考えられない状況で
死んでしまうことなんか知らずに。


人は必ず死んでしまう
そのことを考えだしたら何も手につかないが
どうしてだかそんな事実を
じつにうまくやり過ごして
自分達は毎日を平穏に過ごしている
その一分一秒が愛しく感じられる
そんな小説だった、
とても不思議で
だけどとても身近に感じた。



こんなふうに小説はひととき
自分をどこか別の場所に連れ去り
その時間全く異質な世界にひととき遊ぶ
そんな時間をくれる。
本を閉じた時
最後に「何か」一呼吸あるような小説
そんな小説を求めて
本を読み続けるのだろう、
この本にはそんな「何か」が感じられた。



★100点満点で80点


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

オリコンの本の総合ランキング(2012/4/1)
①ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾
②天使たちの課外活動 2 ライジャの靴下/茅田砂胡
③大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ/中村仁一
④日本人の知らない日本語(3)祝!卒業編/蛇蔵/海野凪子
⑤DVD付き 樫木裕実カーヴィーダンスで楽やせ!/樫木裕実
⑥モーターファン別冊・ニューモデル速報 トヨタ86のすべて
⑦心霊探偵八雲 9 救いの魂/(著)神永学/(イラスト)加藤アカツキ
⑧ムチャチャ←→あちゃちゅむ しんやまさこのつくる世界 2012 Spring&Summer
⑨三匹のおっさん ふたたび/有川浩
⑩前田敦子写真集 『不器用』/中村和孝/小学館

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか