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書籍「ルーズヴェルト・ゲーム/池井戸 潤著」この作家の本は外れナシ・・・今のところ

2012-04-07 19:09:58 | 読書の時間
書籍「ルーズヴェルト・ゲーム/池井戸 潤著」★★★★
池井戸 潤著 ,
講談社、2012/2/22
( 450ページ , 1,680円)






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「“「一番おもしろい試合は、8対7だ」
野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。”
これが本書のタイトルになっている、
帯には「廃部寸前ーこのチームには
社員の夢が詰まっていた」とあり
直木賞受賞の「下町ロケット」のような
じんわり感動モノを期待して読み始めた。」



製造業の中堅メーカー青島製作所の
野球部を舞台に
物語は進行していくが
母体となる会社の経営危機や
野球部の監督交代に伴う
部員の入れ替えなどで
会社もそして野球部も存続の危機に
直面することになる。

果たして野球部は
そして会社はこの危機を乗り切れるのか。



分かりやすい構図で
会社の構造や野球の知識が無くても
物語として充分楽しめる作品となっている、
ライバル会社の登場、
そしてそれは野球部のライバルでもあり
ついにはそのライバルから
「合併」の提案があり
株主を巻き込んで
最後まで「どうなる?」「どうなる?」と
まさに一気読み、
分厚い本を読む喜びを味わった。



会社という組織の中では
一個人はその歯車のひとつにすぎない
よく言われることだし
そういうことを実感する瞬間もある
けれど自分と言う個人は
機械の一部ではないし
モノを言い考えることもできる
だからこそ大きな動きに飲み込まれないように
自分自身でもしっかり立ち位置を見極め
発言できるようにならなかれば
自分と言う個人の存在意義は無い。



仕事で自己実現する、
これは社会人の掲げる目標として
真っ当であり、そうありたいとも思うが
やはりこれが一番難しい。



あれこれ考えつつも
どんどん緊迫感を増すストーリーに
久し振りに
本を読む時間をとって
残りのページを惜しみつつ読んだ。

次の作品も早く読みたい。




★100点満点で90点


soramove
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池井戸 潤著作品
果つる底なき(1998年9月 講談社 / 2001年6月 講談社文庫)
M1(2000年3月 講談社)
改題『架空通貨』(2003年3月 講談社文庫)
銀行狐(2001年9月 講談社 / 2004年8月 講談社文庫)
銀行総務特命(2002年8月 講談社 / 2005年8月 講談社文庫 / 2011年11月 講談社文庫新装版)
MIST(2002年11月 双葉社 / 2005年7月 双葉文庫)
仇敵(2003年1月 実業之日本社 / 2006年1月 講談社文庫)
BT '63(2003年6月 朝日新聞出版 / 2006年6月 講談社文庫)
最終退行(2004年2月 小学館 / 2007年5月 小学館文庫)
株価暴落(2004年3月 文藝春秋 / 2007年3月 文春文庫)
金融探偵(2004年6月 徳間書店 / 2007年7月 徳間文庫)
不祥事(2004年8月 実業之日本社 / 2007年8月 講談社文庫 / 2011年11月 講談社文庫新装版)
オレたちバブル入行組(2004年12月 文藝春秋 / 2007年12月 文春文庫)
銀行仕置人(2005年2月 双葉社 / 2008年1月 双葉文庫)
シャイロックの子供たち(2006年1月 文藝春秋 / 2008年11月 文春文庫)
空飛ぶタイヤ(2006年9月 実業之日本社 / 2008年8月 実業之日本社Jノベル / 2009年9月 講談社文庫)
2009年3月よりドラマWにてテレビドラマ化
オレたち花のバブル組(2008年6月 文藝春秋 / 2010年12月 文春文庫)
鉄の骨(2009年10月 講談社 / 2011年11月 講談社文庫)
第31回吉川英治文学新人賞受賞、2010年7月より土曜ドラマにてテレビドラマ化
民王(2010年4月 ポプラ社)
下町ロケット(2010年11月 小学館)
第145回直木賞受賞[1]、2011年8月ドラマWにてテレビドラマ化、2012年3月TBSラジオにてラジオドラマ化
かばん屋の相続(2011年4月 文春文庫/文庫オリジナル)
ルーズヴェルト・ゲーム(2012年2月 講談社)

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