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映画「アーティスト」これぞ、映画だ! アカデミー賞独占も納得の作品

2012-04-13 00:09:47 | ミニシアター系映画
「アーティスト」★★★★★満点!
ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ出演

ミシェル・アザナヴィシウス監督、
101分、2012年4月7日公開
2011,フランス,ギャガ
(原題:The Artist )






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第84回アカデミー賞の作品賞、監督賞、
主演男優賞、脚本賞、音楽賞、撮影賞、衣裳デザイン賞受賞の
この一年の代表作品がいよいよ公開された。



「舞台は1927年から30年台初頭のハリウッド。
サイレント映画界屈指の大スターのジョージ・バレンティンは、
新人女優のペピーを女優へと導いていく。
時はサイレントからトーキーへの移行期にあたり
サイレントに固執するジョージは自ら監督を務めるも
人々の関心は無声映画から声の出る新しい技術へと
移っていくのだった」



白黒&サイレントを劇場で見るのは初めて
昔は大劇場で生演奏が付き
人々は好きなシーンでは拍手し
画面に繰り広げられる映像に
驚き笑い考えさせられ
「映画に行く」ことがハレの出来事だったようだ。


映画の冒頭はたぶん最初の上映会か
今でいう試写会のようだったが
上映終了後の会場中の拍手に気を良くした
主演俳優が舞台に上がって
おどけた様子で挨拶をする、
その時の人々の喜びに満ちた顔が
なんとも羨ましい気さえした。



今では試写会へ行くことは無いが
通常は上映前に「よろしく!」って感じの
熱の入らない挨拶があって
出演者や監督は別の会場へ、
そりゃあそうだろう
上映終了後に舞台に上がれるような自信作って
わずかだからね。


4/11の朝日新聞では映画評論家が
「映画技術の進化では
得たものより、失ったもの方が多い」と
コメントしていたが

無声映画の頃を知らない今の世代は
その頃とは比較は出来ないわけで
マスコミ試写で無料で映画を見ておきながら
そんなくだらないコメントしかできない
批評家がただ昔を懐かしむような
「昔は良かった」「昔は良かった」って
じゃあ古い映画でも見とけよと言いたくなる。


この映画はモノクロの無声映画だけれど
かなり考え尽くされた現代の映画となっている、

リアルには当時を知らない世代も
なんとなく分かっている雰囲気を
うまく映画の中にすくい取って
「そんな感じ」の映像を見せつつも
その映像の中で観客にしっかりと
セリフ以外のストーリーを考えさせてくれる。



ストーリーは単純なメロドラマと言ってもいい、
没落するスターと
駆け上がる新星の輝き
そしてロマンス
それから希望
出演者の顔の表情の豊かさに目を奪われ
声の出ない動く唇は
自分達の言葉が頭の中で喋り出す。



自分達が映画に求めるものは
本来はすごくシンプルなものだったのだ

でもそれだけじゃぁ
今の観客は満足出来ない、
映画「ヒューゴ」を見た時も感じた
ただ映像を見るだけから
観客はもっと見たことのないものを要求し始める。


この作品はCGの代りに
モノクロ無声映画という大胆な仕掛けを用意し
それで全編を乗り切ったことが成功している、

じゃあ次もあるかといえば
次は同じ様なことをしても
心躍る時間は持てないだろう。

自分達は映画館に何を見に行くのだろう


そんなことを考えさせられた
そして映画館の暗闇の中で
映画の魔法をこれからも
何度も何度も見たいと思った、
この映画が多くの賞を獲得したのは
ホント納得できる出来上がりだった。


★100点満点で100点


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最新映画ランキング(4/8)

公開最初の週は7位とさびしい登場、
主演に有名俳優がいないことや
アカデミー頼みの宣伝だけじゃぁ
メインの若者層を呼べそうもないか。

①(初)劇場版 SPEC 天
②(①)映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー
③(②)僕等がいた 前篇
④(初)タイタニック(3D版)
⑤(③)シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
⑥(⑤)映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち
⑦(初)アーティスト
⑧(⑦)ウルトラマンサーガ
⑨(④)長ぐつをはいたネコ
⑩(⑥)ライアーゲーム 再生(リボーン)

 

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