ドラマ「ダメージ３」敏腕弁護士の冷徹さと脆さを見る

「ダメージ３」★★★★
グレン・クローズ, ローズ・バーン,
テイト・ドノヴァン, キャンベル・スコット出演

演出 ： トッド・ケスラー
脚本 ： トッド・ケスラー 、グレン・ケスラー 、ダニエル・ゼルマン
全１３話





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普段ＴＶをあまり見ない分、
映画を見まくっているわけですが
実は海外ドラマは大好きで結構観てます。
今回はＮＨＫＢＳで一挙放送されたものを
録画して少しずつ見た。

「敏腕弁護士パティ・ヒューズは、
ウォール街史上最大のネズミ講詐欺事件の
管財人に任命され、
数千人もの被害者の為に被害のお金を取り戻そうと
時には法律スレスレというか
あの手この手を駆使して解決に奔走する」


「１」「２」を見ていないので
主要人物のこれまでのいきさつが分からず
そのあたりは仕方ないと割り切って
今回の事件に集中して
だいたい２話ずつを見ていった。


映画とかだと弁護士といえば
法廷で新事実を披露したり
機知に富んだ会話で
相手から「何か」を引き出していき
最後には解決してスッキリという感じだが、
このドラマは弁護士自身が
警察と同じように事件の真実を探っていくもの。


そんなこともあるんだろうか、
そんなふうに思いつつも
複雑な人間関係に次の展開が気になって仕方ない、
今生き生きと活躍している人物が
半年後に他殺死体で発見される様子が
時折挿入され
どうなるんだ、どうなるんだ？
最終回はホント目からうろこの
よく出来たドラマだった。

グレン・クローズは最近は映画ではご無沙汰、
でもしっかりこうして活躍している、
好きなドラマの「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」でも
パトリシア・アークエットが堅実な演技をしているように
演じることの下地があるわけだから
活躍は当然のことなんだろうが
とても仕事のできる弁護士の雰囲気もしっかり、
甘いスキを見せない素晴らしい出来上がり。


正しく生きようと
詐欺を働いた父を決別するはずだった息子が
様々な事情で最悪な方へ転げ落ちていく、
セレブな生活、仕事としての成功、
時にそんなものが虚しくも見えるが
それは手に入れられない者が思うことかも、
体裁を繕うことが何より大切ということも
あるのかもしれないな、
その滑稽でもある人間の心情を見せてくれた。


次のシリーズはアメリカではこの夏からと聞く、
無料で放送をみられるのは来年あたりか、
楽しみに待ちたい。


★100点満点で85点★

soramove
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普段はｗｏｗｏｗの海外ドラマを結構みている、
「私はラブリーガル」なんて軽めのコメディも面白い。

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