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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

書籍「県庁おもてなし課」うまくいかなくても、その方向さえ向いていればいつか。

2011-04-09 00:09:49 | 読書の時間
「県庁おもてなし課」★★★★
有川 浩 著 ,
講談社文庫、2011/3/31、初版
( 461ページ , 1600円)



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「タイトルが面白いなと読み始めた、
この作家の本は「フリーター家を買う」以来、
本の最後の対談で作者が女性と知った、
実際に高知新聞で連載されたもので、
作者自身も県から観光大使の依頼を受けたという、
だからこの本は絵空事ではない
わりと現実的な今を描いている」




高知県の県庁の観光課から生まれた
新部署“おもてなし課”、
そこの職員たちが
その部署で何が出来るかを
民間の意識を取り入れながら
ひとつの観光パンフレットに集結させる。



主人公は課で若手の掛水くん、
彼と臨時職員として採用された多紀ちゃんの
恋の成就と仕事の成功を
描いているが、
地方都市の抱える問題や
公的機関の弊害も見えてくる。



思ったまま、すべてがすんなりと
運んでいけたらこれほど楽なことは無い、
それは県庁という枠でなくても同様だ、
そこでいかに柔軟に
しかし通したい意思は
少しは形を変えても何とか残したい、
そんな気持ちは誰だって経験している。



そんな仕事をする上での
様々な障害のようなものを
生き生きとした高知の方言と
恋や対人関係を絡めて
青春小説のようにも出来ている。



作者自身が観光特使をお願いされて
一か月以上音沙汰無しだったり、
計画のあまりにお役所的な考えに
実際に振り回されたことが
そのまま小説になったような
不思議な作品、
でもだからこそここで展開する事でなくても
自分の田舎や地域の事を
ふと考えてみたくなる、
不便だからと声を上げるのでなく、
じゃあ何が出来るかと。



自分の地元の事を考えたり
もちろん物語の成り行きを楽しみにしながらの
とても楽しい読書体験だった



この本もそのうちドラマになりそうだ、
そして作者は自身のブログ(有川日記)で
「『県庁おもてなし課』ですが、
単行本で発生するすべての印税を
東北地方太平洋沖地震の被災地に
寄付することになりました。」

このように発表している、
今は誰もがどうしたら被災者への貢献が出来るかと
考えているときだ、
自分の楽しみを自粛するより
読書という楽しみの中から、
少しでも役に立つなら
こんな嬉しい事は無い。



★100点満点で80点

soramove
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