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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「クィーン」ゆったりとした気分で女王の演技を堪能

2007-04-23 00:15:36 | ミニシアター系映画
「クィーン」★★★★
ヘレン・ミレン、 マイケル・シーン主演
スティーヴン・フリアーズ監督、2006年フランス



イギリス王室の真実!
ダイアナ元王妃の死、そのとき女王は?

目を引く宣伝のコピーは
実際はこの映画にふさわしくない。

ここで目にすることが出来るのは、
神と国民に半世紀もの時間を捧げた
唯一の女性の生き方そのものだからだ。

どこまでが真実なんだろうと
思いながらも、時折見せる
普通の人間っぽさが
弱く感じるところをみると、
我々一般人は
思うがままふるまい、泣き、笑い
どこか弱い部分さえ、人間的と置き換えているけれど、
そんな弱さをなかなか見せることが出来ない。


人生というものは
やはり常人では計り知れない部分が
たくさんあるのだと。

思ったより地味な寝室や広間、
フランスのキンキラ鏡張りのイメージとは違い、
実用的なことに重きをおいた住居や、
女王が領地ではおる男物のような
ジャンバーなど、
イメージとは違う生身の女王がそこにいる。

中心となるストーリーは
ダイアナの死から国葬までの
女王の心の動きだ。

見事に演じきって
アカデミー受賞も納得、
演じるとはこういうことだと
画面の隅々までを女王が支配していた。

目新しい何かが提供される訳でも、
驚くような陰謀が明らかにされる訳でもないが、
映画の醍醐味が詰まった良質な映画だった。

なにより感情的にならず、抑制の利いた
まさに伝統のイギリス王室を描いた映画だった。

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