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「12タンゴ/ブエノスアイレスへの往復切符」いつかこの目で

2007-04-11 00:41:27 | ミニシアター系映画
「12タンゴ/ブエノスアイレスへの往復切符」★★★☆
ブエノスアイレスのダンサー出演
ドイツ、2005年ドキュメンタリー

アルゼンチンは2002年コラリートという
預金凍結という国の政策で
国民は
銀行に預けていた預金を失った。
引き出すことができないのだ。

その国の政策と
タンゴダンサーの間に
何の関係があるかと、ふと思うが
年金生活者にとっては、
どうして暮らせばいいのか
生き死ににも関る問題だ。

現在のブエノスアイレスの街に暮らす
人々の様子と、
老いたダンサー、
そして国を離れてヨーロッパで踊ることを決意する
若いダンサー。

様々な人生が同じ時間、
同じ街で同時に存在し
それはどれも明るい予感さえない。

それらのドキュメンタリーに
飾りの一切無いタンゴの様子が挿入さる。

柔らかい動きなどなく、黒いイメージ
そして男女は悲しいような、苦しいような表情で
激しい動きを繰り返す。

ほとんどどんな作品か知らずに見た、
それが「このあとこの映画は何処へいくのか」
興味が尽きなくて、良かった。

どこに居ても、何をしていても
生きることはたやすくは無い、
それでも自信の肉体を使って
輝くような時間をかつて持っていた老人の言葉は
「今、何ができるか」と
強く見ているこちらの胸に迫るのだ。

特に何かを糾弾したり
問題提起しているような映画じゃない、
だからこそ、そこに見るものは何を読み取るのか
そんなことを強く感じた作品だった。

ブエノスアイレエス
響きのいい街の名前
遥か遠くに

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出稼ぎで国をでるという状況、
深刻さは荒廃した街の様子でも実感した

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