品川区北品川の御殿山髙級住宅街に
お洒落な美術館があり、
しかも来年12月閉館予定と聞き、
足を伸ばしてみた。
当美術館は原俊夫が設立した
現代美術を中心とした私立美術館で
1979年12月に開館した。
前身は原邦造邸(東京ガス会長、日本航空会長
帝都髙速度交通営団総裁などを歴任)で、
渡辺仁(上野東京国立博物館本館、
銀座和光本館…旧服部時計店など設計)が
建物の設計をし、昭和13年に竣工した。
アールのゆるやかな曲線を描いた廊下が美しい。
ここは朝鮮戦争休戦協定締結の資料、
地図が展示してある。
一番奥まった所にあるサンルーム。
尚、当美術館は40年の歴史に幕を下ろし、
伊香保グリーン牧場内にある姉妹館の
ハラミュージアムアーク(群馬県渋川市)に
集約されるとか。
この日は(4月13日~7月28日)
自然国家(THE NATURE RULES)と題して
崔在銀 発案・構成による
「大地の夢プロジェクト」の
構想を可視化する展覧会をやっていた。
当館にある「カフェ ダール」は
知る人ぞ知る有名なカフェらしい。
都心とは思えない静かな所で、
緑を眺めながらテラス席で
ティータイムを堪能できる。
ここは戦前の個人邸宅の雰囲気を残した建物と
現代美術とが不思議に調和している。
庭にも、多田美波、関根仲尾などの
作品が点々と展示してある。
この庭の隣りには新幹線下りから見える
右側髙台にそびえる御殿山マンションがある。
ミュージアムショップを覗くと
コンセプトがはっきりしていないものが
ゴチャゴチャ並んでいた。