スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

薬師寺東京別院とその周辺

2022-10-14 06:14:18 | 建物

薬師寺東京別院は檀家や組織を持たない1300年の歴史を持つ奈良薬師寺の別院。

関東以北の拠点として昭和50年より本格的に始動した。

五反田駅より徒歩約7分、池田山にある静かな環境で、

香道家・故山本霞月氏の邸宅を譲り受けたもの。

平成15年、老朽化した邸宅を改築。

新たなお写経道場と、日本の伝統文化に親しむための和室を設け、

新別院として生まれ変わった。

正面玄関を入ると目の前に薬師寺の再生に

生涯をささげた薬師寺元管主・高田好胤の像が鎮座していた。

高田好胤は大正13年(1924年)生で法相宗の僧。

分かりやすい法話により「話の面白いお坊さん」

「究極の語りのエンターテイナー」とも呼ばれ、

そこから百万巻写経勧進の道を切り開いて金堂、西塔など

薬師寺の釈迦の復興に道筋をつけた。

平成10年(1998年)、74歳で没した。

そういえばスミダマンがまだ中学生の頃、修学旅行で薬師寺の金堂(仮)で

薬師三尊の説明を高田好胤から聞いたのを鮮明に覚えている。

東京別院では定例法話が実施されている。

毎月12日、午後1時より薬師縁日と称して加藤朝胤管主による

「大般若経転読法要と法話」が行われている。

実は当別院に来た目的は心の安らぎを受けるため、お写経をするためである。

NHKドキュメント72時間で6月に放送された「写経心の旅へ」を見てこれがキッカケになった。

ご納経料 般若心経(約270文字) 1巻2,000円。

スミダマンは結構長い間、人生をやってきたが、写経は初体験。

何でも人生初体験はドキドキするもので丁寧に説明を受け、とても勉強になった。

般若心経のこころ

かたよらない こころ

こだわらない こころ

とらわれない こころ

ひろく ひろく もっとひろく

これが 般若心経 空のこころなり

他に佛法の教えなど。

現在薬師寺の執事長を務めている大谷徹奘氏とは20年以上のよっぽどのご縁をいただいており、

再び氏の「観自在」のお話を改めてお聞きしたいものだ。

この女性からさらに写経についての詳しい説明を受けた。

・宗教や宗派は問わない

・お手本にお写経用紙を重ねて書写する

・毛筆だけでなく鉛筆でも書写できる

・ご納経に期限はない

・ご祈願(お願いごと)の内容は自由

道場に入る前に輪袈娑を首にかけ、道場内に置かれている香煙を跨いで着席する。

道場には約10名ほどの善良な老若男女の方々が静かに写経の世界に没頭していた。

お写経の前にまず合掌する。

そして静かに墨を擦り、

一字一字丁寧にお経を写しいただく時間は心の疲れをほぐす時間となる。

そして解きほぐれた心で自身の、

また誰かのためのお願いごとを記したお写経を薬師寺にお納めする。

納めていただいたお写経は復興された堂塔にお祀りし、

永代供養していただくことで、

先人たちが守ってきた大切な文化や日本人の心を、

現代に生きる我々の願いや想いと共に、

未来へと受け継いでまいりますとのこと。

書き上がったお写経は正面の仏様(ご本尊・薬師瑠璃光如来・

日光月光両菩薩と共にお祀りされる三千仏)の前に供えて退室する。

ここはまさに「都会の心のオアシス」だ。

ここ東京別院では伝統文化への誘いとして、香道、華道、書道、茶道、仏像彫刻など

さまざまなお稽古の場として一般に開放されている。

トイレの表示も「善男子」と一種独特な表現だ。

館内には奈良薬師寺の国宝薬師三尊像の写真(変わらない優しさの薬師如来、

月のような微笑みの月光菩薩、心を照らす陽の光の日光菩薩)が神々しく張られていた。

そしてもう1枚、再興された金堂の写真。

高田好胤の願いが叶ったその勇姿だ。

https://yakushiji.or.jp/tokyo/

 

 

ここ薬師寺東京別院のある品川区東五反田エリアは

通称池田山という高級住宅街豪邸エリアの入口のところにあたる。

そこでこの付近をちょっと散策してみた。

(人気の豪邸シリーズ2019-6-3付ブログ参照)

五反田駅から数分歩くとかなりの高台エリアになる。

そこに広がる高級住宅街。

どこもそうだが人気をほとんど感じない。

RC造の打ち放し。

それぞれ植栽、シンボルツリー、木の庇など色々工夫を施していて素敵だ。

こちらの大豪邸はコンクリート壁に挟まれて一歩控えめに石灯籠が置かれている。

緑の植栽も素晴らしい。

こちらは東京別院の前で古色蒼然と佇んでいた大正時代の香りがする味のある邸宅。

和洋の意匠が見事に融合している。

こちらは全く他と趣きの違うイギリスチューダー様式的なお洒落な邸宅。

大人のメルヘンを感じさせます。

国旗が無ければこの建物が大使館だとはわからないような小さな建物。

ここは昔のユーゴスラビアの一国「北マケドニア共和国」大使館。

高低差のある土地に建てられたRC打ち放しのビルの意匠も目に留まる。

特に規則的に配置された花壇と丸く刈られた植栽がとてもお洒落で素敵だ。

しながわ百景にも選ばれている五反田公園の桜並木。

かなりの急坂が逆に美しい景観を造り上げている。

一歩遠くへ目を向ければ五反田のオフィス街、

ポーラ化粧品と学研の高層ビルが青空の中で輝いている。

 


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2 コメント

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Unknown (たたら)
2022-10-14 07:01:06
スミダマン
お邪魔します。
読者登録していただき有り難うございました。
今後ともよろしくお願いします。
返信する
Unknown (スミダマン)
2022-10-14 22:46:54
たたらさん、これを機にブログ交流よろしくお願い 
いたします、
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