思惟石

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『越境者』水戸黄門だった

2022-05-10 18:09:32 | 日記
『越境者』
C・J・ボックス
野口百合子:訳

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットが主人公のシリーズ第14作。

シリーズ内で評価が高そうなのを読もうと思ったら、
すっ飛んでしまった。

1作目では幼かった長女が成長して大学生になっていたのは
親父さんのトラブルに顔突っ込みつつ頭固そうな性格のこともあり、
無事に育って良かった〜、と安心しました。
が、ラストで引き取られた孤児は反抗期では説明がつかないレベルで
義父母を憎んでいるようなんだけど、大丈夫か。
いったい何があったんだよ…。

まあ、レギュラーメンバーの変化はしょうがない。
成長物語と捉えよう!

『越境者』の内容は、
司直の手が届かない系の金持ち犯罪者を私刑する大富豪を調査する、
というもの。

第1作の時にも気づいたけど、このシリーズって
ミステリ的な要素も、どんでん返しもないんですよ。
粛々と「とある事件」の顛末が綴られる感じなんですよね。

一応、主人公がちょっとずつ新事実に出会う感はあるのだけど、
推理するわけでも気の利いた駆け引きをするわけじゃないので。
ピケットの典型的なアメリカン正義感ヒーローっぽさを勘案すると
水戸黄門とか時代劇シリーズ系の「型」小説なイメージがあります。

好きな人は全部読むのだろうな。というシリーズだね。

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