思惟石

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『残酷な王と悲しみの王妃』 王家って大変だな...!

2024-01-22 11:55:12 | 日記
『残酷な王と悲しみの王妃』
中野京子

そういえばこの本は去年読んでいたのですが、
「感想を書くこと」そのものを忘れてました。
(大小様々なことをすぐ忘れる…)

この本は、集英社の文芸サイト『レンザブロー』に
『王妃たちの光と闇』というタイトルの連載を元に
文庫化したものだそうです。

タイトルを変えたのは、
「王妃を描くこと即ち王を描くことでもあったから」
つまり、王妃と王の、夫婦の物語でもある。

というわけで、以下、目次。

第1章 メアリー・スチュアート
第2章 マルガリータ・テレサ
第3章 イワン雷帝の七人の妃
第4章 ゾフィア・ドロテア
第5章 アン・ブーリン

第1章のメアリと、第5章のアン・ブーリンは
イギリスのクズすぎる離婚王ヘンリー8世の一族でおなじみ。
ヘンリー8世の長女もメアリですが(エリザベス女王の異母姉)
メアリ・スチュアートは王の妹の孫(そこそこ遠い)であり、
スコットランド女王。

どうでもいいですが、夫がヘンリー8世だったら、と考えると、
コナンくんと金田一と同じ旅館に居合わせるくらい
生還ルートが見えませんよね…。ムリムリ。
そりゃ、このタイトルの本には登場必須ですよ。

第2章のマルガリータ・テレサは、
本人はそんなにエッジーな人生ではないのですが、
肖像画が最も有名な王妃ではなかろうか。
表紙にもなっているベラスケスの『ラス・メニーナス』他。

第3章のイワン雷帝の話は、
名画で読み解く ロマノフ王家12の物語
にも詳述されています。

第4章のソフィア・ドロテアは、
ドイツ・ハノーヴァー家に嫁いだかわいそうな美人。
夫はイギリス王座がいきなり転がり込んだジョージ1世。
ハノーヴァー家は後継者をサイコロで決めたりする
どうかしてるぜ系の血筋だそうで、
代々、父王と長男(皇太子)がクレイジー闘争を行うことで
おなじみ。

イギリスの「おなじみ」、なかなかな怖いですね…。
コメント
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