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思惟石

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『火を熾す』 短編名手の名短編集!

2023-07-04 14:06:35 | 日記
『火を熾す』
ジャック・ロンドン
柴田元幸:訳

スイッチ・パブリッシングの柴田元幸翻訳叢書です。
という叢書名からもわかりますが、
相変わらず柴田さん岸本さんは好きな小説を好きに訳していて、
しびあこな生き方である。

ジャック・ロンドン(1876~1916)は
40歳の若さで他界したものの、作品数は結構多い。
リアル『マーティン・イーデン』だなあと思う。

多作かつ短編が得意だったジャック・ロンドン作品から
柴田さんがチョイスした、以下9つの短編が収録。

火を熾す|To Build a Fire
これが一番好き。南極探検隊というか、ロス海支隊の話を思い出すなあ。

メキシコ人|The Mexican
ロンドンはボクシングが出てくるお話しが多いね。

水の子|The Water Baby
ハワイの伝説を語る老漁師。かっこいいな。

生の掟|The Law of Life

影と閃光|The Shadow and the Flash

戦争|War

一枚のステーキ|A Piece of Steak
こちらは年老いたボクサーの話。人生!って感じで良い。

世界が若かったとき|When the World Was Young
ジャック・ロンドン版「ジキルとハイド」かな。

生への執着|Love of Life
これは表題作と対になっているような作品。配置がいいですね。