尾崎翠(おさきみどり)の代表作で、稀代の名作です!
私、なんで今まで読んでなかったんだろう…。
自分の迂闊さを呪いたくなりつつ、
久しぶりに良い読書ができたことを言祝ぎたいね!
手持ち無沙汰でフラッと立ち寄った私に
尾崎翠を平積みでそっとアピールしてくれてありがとう
アトレの明正堂書店さん!!
そんな名作『第七官界彷徨』はですね、
ちぢれた赤毛の女の子・小野町子が
ふたりの兄と従兄弟と暮らす下宿での日々を
不思議な感性と文章で綴ります。
分裂心理の医院で働く長兄・一助、
農学研究のため自室で「こやし」を煮る
(そして蘚(こけ)の恋愛を研究している!)次兄・二助、
調律の狂ったピアノで音楽学校浪人をしている従兄弟・三五郎。
独特な感性を持っている町子にも「変な家庭」と評される、
ヘンテコなメンツ。
なのに、なんだか妙に学術的で思索的な会話をします。
ステキ。
町子のちぢれ髪をきれいに切るために
研究室にしている自室を提供する次兄や、
衝動的に買ってしまったボヘミアンネクタイを
町子の女中部屋に飾ってあげる(?)三五郎の、
ヘンテコなやさしさ。
ステキ。
ちなみに兄たちは町子のことを「女の子」って呼ぶ。
なんだか80年代の少女漫画的ステキ感である。
町子の独特な感性や、不思議な描写にも
読んでいて惹き込まれます。
すごい小説だよ!
すごい小説家だよ!!
尾崎翠には現代作家にファンが多いというのもうなずけます。
現れた当時も、林芙美子や太宰治が衝撃を受けていたとか。
尾崎翠は、1896年(明治29年)生まれ。
この作品は35歳1930年の頃に執筆されたそうです。
蟹工船の時代だよ!!すごいな!!
ちなみに2009年に出た河出文庫版、装丁は名久井直子。
繊細で美しくて、ものすごく作品に合っています。
おすすめ!!
私、なんで今まで読んでなかったんだろう…。
自分の迂闊さを呪いたくなりつつ、
久しぶりに良い読書ができたことを言祝ぎたいね!
手持ち無沙汰でフラッと立ち寄った私に
尾崎翠を平積みでそっとアピールしてくれてありがとう
アトレの明正堂書店さん!!
そんな名作『第七官界彷徨』はですね、
ちぢれた赤毛の女の子・小野町子が
ふたりの兄と従兄弟と暮らす下宿での日々を
不思議な感性と文章で綴ります。
分裂心理の医院で働く長兄・一助、
農学研究のため自室で「こやし」を煮る
(そして蘚(こけ)の恋愛を研究している!)次兄・二助、
調律の狂ったピアノで音楽学校浪人をしている従兄弟・三五郎。
独特な感性を持っている町子にも「変な家庭」と評される、
ヘンテコなメンツ。
なのに、なんだか妙に学術的で思索的な会話をします。
ステキ。
町子のちぢれ髪をきれいに切るために
研究室にしている自室を提供する次兄や、
衝動的に買ってしまったボヘミアンネクタイを
町子の女中部屋に飾ってあげる(?)三五郎の、
ヘンテコなやさしさ。
ステキ。
ちなみに兄たちは町子のことを「女の子」って呼ぶ。
なんだか80年代の少女漫画的ステキ感である。
町子の独特な感性や、不思議な描写にも
読んでいて惹き込まれます。
すごい小説だよ!
すごい小説家だよ!!
尾崎翠には現代作家にファンが多いというのもうなずけます。
現れた当時も、林芙美子や太宰治が衝撃を受けていたとか。
尾崎翠は、1896年(明治29年)生まれ。
この作品は35歳1930年の頃に執筆されたそうです。
蟹工船の時代だよ!!すごいな!!
ちなみに2009年に出た河出文庫版、装丁は名久井直子。
繊細で美しくて、ものすごく作品に合っています。
おすすめ!!