思惟石

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【読書メモ】2011年3月 ④ 井伏鱒二

2019-08-05 11:01:59 | 日記

<読書メモ 2011年3月 ④>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。

『漂民宇三郎』井伏鱒二
「ジョン萬次郎漂流記」を思い出す。
井伏先生は、漂流ものが好きなのか。


(漂流がお好きかどうかはさておき、
 『ジョン萬次郎漂流記』で第6回直木賞(1938)受賞後の
 第二の漂流モノが『漂民宇三郎』です。
 こちらも史実をベースにした小説らしいですが、
 主人公の宇三郎は架空の人物のようです。

 強風で遭難した富山の商船が米国の捕鯨船に救助され、
 ハワイやらロシアやらを経由して日本に帰るまでの物語。
 乗組員の中で一人だけ帰国せずにハワイに残った宇三郎の
 聞書き、という構成になっています。

 ドラマチックなこともミステリアスなことも無いんだけど、
 ページをめくる手が止まらないんですよね。
 井伏鱒二、良いよね!)

コメント
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