思惟石

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ディック・フランシス『利腕』ハードボイルド~

2018-12-20 12:02:35 | 日記
ディック・フランシスは、イギリスの人で、障害競走の元騎手。
競馬会界隈のハードボイルドミステリで定評のある作家です。
以前から気になっていて、読もうと思っていた作家さんです。

が、

ハヤカワ・ミステリ文庫の表紙が
ものすごいダサさなのです…。
ひと昔前のオジサン好みっていうか。
これを電車で読むのは、ちょっと、勇気が要るなあ…
というレベルの。
一度、図書館で『興奮』を借りてみたんですが、
あまりの表紙のダサさに、持ち歩く勇気が出なくて
未読のまま返却してしまいました。
ブックカバーかければ良いんですけどね。

(ちなみに『ハイペリオン』も初めて手に取ったとき
 「だっさああぁぁ!!!」と思いましたが、
 なんですかね、読んでるうちに謎の愛着が湧いてくるんですよね。
 読み終わる頃には、ダン・シモンズの世界観、
 この画風以外で考えられないなあみたいな。
 作画は生頼 範義。映画ポスターとかでも有名な人でした。
 ダサいって叫んですみません)

とはいえ、そろそろ読んでおこうかなと思い。
『利腕』を読みました。
ブックカバーをかけてね。

おお、読んでみてよかった!
おもしろいです。
シッド・ハレーかっこいい。

一度、恐怖に屈服して失った何かを、
最後の最後に、ディーンズゲイトから取り返したラスト、
本当に良かったです。

あと、元妻も、元雇い主の妻も、とんだヒス女だなと思って
ムカムカしていたのですが、
まあ、元妻の言い分はわからなくもない。

この作者のシリーズで評判の良い『興奮』と『大穴』も
読んでおこうと思います。
コメント
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