~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

22/9/18(日)「子どもの声を聴くおとな養成講座 2022」②「『子どもにやさしいまち』と『子どもの権利』」

2022年09月18日 | 子どもの権利
「子どもの声を聴くおとな養成講座 2022」全10回講座の2回目は、
「『子どもにやさしいまち』と『子どもの権利』」という欲ばりな題で、
千里金蘭大学の吉永省三名誉教授にお話を伺いました。


「子どもにやさしいまちづくり」は、
世界中に広がっていることですが、
英語では「Child Friendly City」と言うそうで、 
「子どもにとって、やさしいまち」という訳がぴったりするとのこと。
ちょっとした違いですが、
伝わる意味合いが変わることを知りました。

さらに、
「子どもにとってやさしいまち」は、
「すべての人にやさしいまち」=「インクルーシブなまち」になるのだと。

●「子どもにやさしいまち」ってどんなまち?
・子どもの権利条約に「コミット」(責任を持って実施)するまち
・子どもとともに多様な人々の「参加とパートナーシップ」で(を)つくるまち
・個人モデルを超脱して「社会モデル」を追求・創造するまち
→たとえば、「いじめ」への対応でも、
「被害者へのカウンセリング対応」と「加害者への規範指導」という個人や家庭への対応だけではなく、「社会構造」「社会状況」のしくみを考え直す対応が必要
・互いに「エンパワメント」できるまち

さらに、
ルソーの「エミール」から、



私は、これまでも「子どもの権利」についてたくさん学び、
実際に子どもたちと接しながら、
「今を生きる子どもたち」といっしょに育ち合ってきたつもりですが、
それを、
「現実態の子どもの自然権」
「子どもへのリスペクト」
ということばで改めて胸に落とし込めました。

「あの純真な幼い者たちがたちまちに過ぎ去る短い時を楽しむことをさまたげ、かれらがむだにつかうはずがない貴重な財産をつかうのをさまたげようとするのか」
ということばには、涙がこみあげてきました。

ルソーの「エミール」、手に入れたいです。
そして「子どもの権利条約」の精神に強く反映されているコルチャック先生についても、
たくさんのことばを紹介してくださいました。


さらに、
「子どもの権利」の大きな4つの権利として紹介される
●生きる権利
●育つ権利
●守られる権利
●参加する権利
だが、
「生きる」「育つ」「守られる」についても、
●一方的に「付与」「保護」を受ける権利ではなく、
●おとなが「子どもの話を聴き」「子どもを尊重」
することが必須で、
「参加する権利」があって初めて成立する、という視点を伝えていただきました。

最後に、
「今日的課題をどう捉えるか」というところから、
「子どもの権利」を活かした「子どもにやさしいまち」であるために、
さまざまな「子どもの問題」に対し、
「どう対応するか」ではなく、
●子どもの「最善の利益」をどう実現するのか
という視点が大切、というメッセージをいただきました。


一人の声であっても、
その声を発信することで、
●誰かの、社会の役に立つ。

その子を救うだけでなく、
その声、状況から、
●社会のしくみをよりよく変えていく
という視点で、
●話を聴くこと

今日の「子どもの声を聴くおとな養成講座」でいただいたメッセージ、
活かしていきたいです。