学びの時

台風の影響で屋内でのプログラムが多かった一週間でした。それぞれの部屋での運動会ごっこでしたので、思い切り走ったりはできませんでしたが、お遊戯の時に身に着ける衣装を自分たちで作ったり、それを着て踊ったりしながら落ち着いて過ごしていたようです。保護者の方にお出でいただき、親子遊戯のダンスを子どもたちと一緒に踊っていただきました。初めてでなかなか難しかったでしょうか？でも、子どもたちはお家に方と一緒に踊れる嬉しさを、顔で、身体でいっぱいに表現していましたよ。ご協力ありがとうございました。

今週は絵本の講演会もありました。下館幼稚園では絵本を大切にしてゆこうとさまざまな取り組みをしていますが、その一つとして、保護者の皆さまとご一緒に絵本の楽しや大切さ、またより良い用い方などを学ぶため講演会を、専門家の先生をお招きして定期的に開催しています。今回は福音館書店絵本研究室から瀬川洋二先生にお出でいただくことができました。

絵本は子どもに読んであげるものだということや、絵本を十分に楽しんだ子は自然に本が好きになってゆくことなどのお話から講演を始められた先生は、お人柄をうかがわせる穏やかなしかし絵本への情熱を感じさせるしっかりとした口調で、わかり易く絵本についてお教え下さいました。これまでご講演くださった誰もが斉しく話された、絵本を読んであげる時に注意すべきることの一つは「感想を聞かないこと」でしたね。言葉にはならないけれども、良い絵本を読んでもらった子どもたちの心が豊かにされ、想像力と勇気が溢れるように、子どもたちと一緒に絵本を楽しむためのたくさんの示唆が込められた瀬川先生のお話を、それぞれに受け止め、思いを深められたことでしょう。今回の学びが、子どもたちが絵本を楽しむための助けとなりますように。ご一緒に学びの時を持てましたことに感謝申し上げます。