そんなあそびがあったのか！

早朝のみぞれ模様にきっと子どもたちは「ゆきだ！」と喜んだことでしょうが、残念、途中から雨に変わってしまいました。春が来るのは待ち遠しいけれど、一度くらいは雪あそびをさせてあげたいなと思うのですが…。
というわけで外は雨、今日は屋内での自由あそびでした。朝のお迎えを終え、部屋の中で子どもたちと一緒にいると、小さなつぼみ組の女の子たちが、服を引っ張って「せんせい、いれてっていって」とちょっと強引に自分たちと一緒にあそぶようにと誘ってくれました。部屋で繰り広げられている他の子たちのあそびにも惹かれつつ、指示通りに「入ーれーて」とお願いすると、すぐに「いいよ」と許可がおりました。これでめでたく？あそびに入れてもらえました。でも、いったい何のあそびに入れてもらえたのだろう？一番肝心な質問をしなければと「ところで何してるの？」と訊ねると、驚きの答えが…「なにもしてないごっこ！」？？
お店やさんごっこ、お母さんごっこ、レストランごっこその他「ごっこあそび」は多々あれど、「なにもしてないごっこ」は初めて。「そんなあそびがあったのか！」と新しい発見に妙に感動でした。子どもたちのあそびを創造する力は大人の思いを遥かに超えているようですね。

写真は、内裏雛になりきっているつぼみ・りす組さん。なぜか二組。

ようこそキツツキさん

つぼみ組から出てきたお友だちがみんなで先生が指差す方向を一生懸命見つめて何かをさがしています。なんだろうと思ったら、庭の桜の木の上で「コンコンコン」と木をたたいているキツツキさん（コゲラ）を見ていたのです。先生に見つけ方を教えてもらって、「あ、いた！」見つけた子は嬉しそう。まだ見つけられない子は、「見えな～い」「どこどこ」と目を凝らして何とか見つけようと頑張っています。少し時間はかかりましたが、何とかみんなが見つけるまでキツツキさんはサービスしてくれたようです。
「園長先生、写真、写真！」。これまで何度も撮影のチャンスを逃しているのを知っている先生が声をかけてくれました。「そうだ！」急いでカメラを持ってきて撮りました！空が明るくシルエットにしかなりませんでしたが、キツツキさんの形をおわかりいただけますか?
園庭にはケヤキやソメイヨシノ、山桜などの大木があり、さまざまな小鳥がきれいな声でさえずっています。幼稚園を訪れてくれる小さなお客さまをみんなで歓迎しながら、共に生きる小さな生命に目を向ける感性が育ってくれるといいですね。

できるようになりたい！

お外での自由あそび、この時期に決まって子どもたちが夢中になるあそびが縄跳びと鉄棒。どちらも楽しくあそぶということに加え、これまで出来なかったことが出来るようになる喜びを味わうことのできる、子どもたちの成長にとってなかなか深みのあるあそびでもあります。一緒に縄跳びをしていると「とべるようになりたい」という子どもたちの心とひとつになり、「がんばれ！」と声も大きくなってつい熱が入ってしまいます。１度も飛べなかった子が初めて縄に引っかからずに跳べた時、一瞬自分でも信じられない！といった表情を浮かべ、やがてすぐに喜びの笑顔に変わります。そしてこちらも思わず「とべた！」と一緒に叫んでしまうのです。時には抱き合って喜ぶこともあるのですよ。やっと自分でタイミングとコツをつかんだ子が、その日にうちに10回も飛べるようになってしまうことも珍しくありません。
　一方、鉄棒はとくに女の子たちが今は逆上がりに挑戦です。とり組の女の子たちが失敗する度に「いっしょうできない！」などど叫びながら何度も何度もチャレンジしています。「思い切り蹴って！」「手を伸ばさない！」「お腹と鉄棒をつっけて！」と私もいつの間にか熱血鬼？コーチに変身。なんたって「卒園までにできるようになろうね」と固い誓いを結んでいるのですから。その様子を見ていた小さなお友だちも次々に「せんせい、さかあがりやりたい」のコール。お手伝いしてあげて鉄棒に上がることが出来ると「さかあがりできたあ！」とご満悦です。そして…この「やりたいコール」は際限なく続くのです…。