今日はみんなで春のお散歩に行ってきました。「春の」というには少し遅くなりましたが、様々な行事がひと段落するこの時期、近所の五行川や田圃沿いの道をゆっくりと歩きながら身近な自然と触れ合うのが恒例になっています。昨夜まで降り続いた雨で生気を取り戻した、道の両側の草の背丈は子どもたちよりも大きくなっています。子どもたちからこの草はどのように映るのかしゃがんでみると、いつもとまったく違う景色に出会いました。子どもたちの視点から見える世界ですね。
小川や田圃の水路で網をガサガサしてみると、タニシ、ちっちゃな魚、オタマジャクシなど、いろんな生き物が網の中に入ってきました。サービスで時々カエル君も姿を現してくれましたね。田圃で鳴いているカエル君に「おーい」とみんなで声をかけると、「ゲロゲロゲロ」と大きな声を返してくれました。「じゃあこんどはみんなでゲロゲロっていってみようか」と先生の合図で、みんなで「ゲロゲロ」…「……」あれ?何にも返事がありません。今度は「おーい」…「ゲロゲロゲロ!」ちゃんと返事がありました。不思議ですね。みんなの声がわかるようですね。少し大きな川で捕まえたザリガニたちも、子どもたちには興味深かったようでしたね。
足元に咲くアカツメグサ、ハルジオン、ホトケノザなどなど、色とりどりの野の花たちがみんなと一緒に今日の日を楽しんでいるようでした。誰に注目されることもなく、自分に与えられた場所で、ひっそりと咲き、消えて行く野の花は、この上なく美しく、清楚で、健気に感じられます。子どもたちの視点から見ると、私たちよりもずっとこの花々の存在を近くに感じるかもしれませんね。みんな今日はよく歩いたね。小さな動物たち、いろいろな草花や、上空を飛び交う小鳥の鳴き声や、光る川面と流れる川の音、おひさまの暑さを吹き飛ばしてくれる緑の風…楽しい春のお散歩のひと時をみんなで過ごすことができました。