鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2013年・夏の取材旅行「水沢~気仙沼~宮古」  その最終回

2013-09-30 05:35:04 | Weblog
「余波」によれば、明治29年(1896年)の大津波は、海底地震によって引き起こされたもの。宮古測候所は、津波発生前後に11回の地震を記録していたという。震源地は宮古測候所から東南方の東経145度、北緯39度。海底に発した陥没が原因。地震の規模は、先の東日本大地震のように巨大なものではなく、微弱なものであったことは前に触れた通り。日本本土では、北海道から関東地方にわたる海岸線でその余波を受け、また小笠原諸島やハワイ諸島でも余波を受けたという。ホノルル北西の位置にあるカウアイ島カバー港に碇泊中であったアメリカ商船「ジェームス・マキー」号は、波が引いた際に船底がしばしば海底に接触したが、その碇泊位置は水深40mであったという。最後の「津波の歴史」では、明治29年の大津波までに、三陸沿岸を襲った津波の主だったものが列挙されています。 . . . 本文を読む