鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

中江兆民の蘭学教師・萩原三圭について その2

2007-03-03 06:59:53 | Weblog
萩原三圭(1840~1894)は、慶応元年(1865年)、高知より長崎に出て、小島郷宇佐古にある精得館で、オランダ人教師ボードウィン(1820~1885)、マンスフェルト(1832~1912・ウトレヒト陸軍軍医学校でボードウィンから教育を受ける)よりオランダ医学を学んでいます。三圭が長崎でどういう生活を送ったのか、また同じ年に長崎に出て来た(藩より留学生として派遣され、新町にあった済美館〔せいびかん〕でフランス語を学ぶ)、かつての教え子である中江兆民と接触があったのか、なかったのかなどについては、何の資料も残されておらず、まったくわかりません。   . . . 本文を読む