うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

子宝船 きたきた捕物帖 二

2022年09月15日 | 宮部みゆき
2022年6月発行

 江戸深川で、下っ端の岡っ引きの見習いだった北一だが、千吉親分の急逝により、岡っ引き見習いを廃業し、千吉親分の本業だった文庫売り(本や小間物を入れる箱を売る商売)で生計を立てているのだが、何故か事件に巻き込まれてしまう、痛快時代ミステリー第二弾。

第一話 子宝船

第二話 おでこの中身

第三話 人魚の毒 計3本の中編連作

第一話 子宝船

 赤子を亡くした家の宝船の絵から弁財天が消えていた。大騒動が起きるなか、北一が、絵を描いたという男の家へ行ってみると……。

第二話 おでこの中身

 弁当屋の一家三人が殺された――。悲惨な現場を見ていられず、外に出た北一は、見物人のなかに怪しげな女がいるのに気づく。

 「ぼんくら」シリーズの政五郎親分やおでこが主要な役割で登場。

第三話 人魚の毒
 北一が、検視の与力・栗山のもとで弁当屋の事件の真相を探っていると、木更津湊でお上の御用を務めているという男が訪ねてくる。

主要登場人物
 北一...亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫売り
 喜多次...長命湯の釜焚き
 栄花...椿山家別邸の主人、旗本の第三子、絵師
 栗山周五郎…南町奉行所与力
 松葉...千吉親分の女房
 青海新兵衛...椿山家別邸、通称「欅屋敷」の用人 
 勘右衛門...深川一帯の貸家や長屋の差配人で通称「富勘」
 千吉...岡っ引き。河豚中毒で亡くなる。北一の親分
 沢井蓮太郎...南町奉行所本所深川方上町周り同心
 沢井蓮十郎...蓮太郎の父。千吉に十手を預けた元同心
 万作...千吉の一の子分で本業の「文庫屋」を継ぐ
 おたま...万作の女房
 おみつ... 松葉付きの女中
 瀬戸殿...椿山家別邸の女中頭
 太一...父・寅蔵の仕事である魚の棒手振りを手伝う


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。