うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

山月庵茶会記(さんげつあんちゃかいき)

2015年06月05日 | ほか作家、アンソロジーなど
葉室麟

 2015年4月発行

 「陽炎の門」、「紫匂う」に続く、「黒島藩シリーズ」第3弾。長編

 かつて藩内の政争に敗れた柏木靫負は、家督を養子に譲り、京、江戸にて千利休の流れを汲む高名な茶人として名を馳せていた。
 そして16年振りに国元(九州豊後鶴ノ江の黒島藩)に戻り、山裾の庵・山月庵にて隠遁生活を送りながら、茶会に16年前の派閥抗争に関わった客を招く。
 それは、妻の死の真実を知るためだった。次第に明らかになる妻の抱えた謎。そして藩政との絡み。

 一転二転の展開と、あっと驚く結末に圧倒される。ほかの作品も是非、読みたくなった。





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