「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

富士山静岡空港年間利用者実績

2010-07-20 20:11:00 | 静岡空港
休止していた間の7月1日に静岡県から開港1年間の搭乗者数の確定値が発表されたので6月1日の概算(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/595.html)からの変更もあるので今後の引用等のために以下改めて記す。

静岡県利用者予測(静岡地裁の川口代志子裁判長が合理性を認めると判示した予測)
国内線年間 106万人(内訳、札幌便50万人福岡便24万人、鹿児島便17万人、沖縄便15万人を予測)
国際線年間  32万人
計     138万人(開港初年の予測で、以降右肩上がりで増加と予測)

静岡空港・建設中止の会予測
国内線年間 36万人(内訳、札幌便14万人福岡便15万人沖縄便7万人を予測)
(国際線は建設上の要件・争点でなかったため予測なし)

これら予測に対する実績は、

各予測・実績比較
札幌線 県予測 50万人、中止の会予測 14万人、実績 11万6,885人
福岡線 県予測 24万人、中止の会予測 15万人、実績 13万8,128人
沖縄線 県予測 15万人、中止の会予測 7万人、実績 6万7,921人


鹿児島を加えた県の予測精度(実績÷県予測)にして、

札幌便  23%(116,885人÷50万人)
福岡便  58%(138,128人÷24万人)
鹿児島便 17%(29,454人÷17万人)
沖縄便  45%(67,921人÷15万人)
計    33%(352,388人÷106万人)


<その他国内路線>
(路線名、搭乗者数)
小松線、41,529人
熊本線、22,275人
チャーター便、2,550人
以上、国内便合計 418,742人

<国際線実績>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
ソウル線、177,760人
上海線、19,630人
チャーター便、18,529人

以上、国内便合計 215,919人
参考:国際線県予測 32万人

全便合計  634,661人
参考:国内国際計県予測 138万人
県が明らかにした費用対効果の分岐点需要:86万人(平成15年度第6回静岡県事業評価監視委員会にて公表)
なお、7月以降の実績については対前年同月比を基本に掲載する。

役人の情報遮断で知事は裸の王様に

2010-07-18 22:54:00 | ノンジャンル
先日公判で明らかにされた事実(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/613.html)が知事の耳に入っていなかったことが公判から1週間も経った16日の知事会見で明らかになった。

記者から9日の公判で明らかになった事実の感想を求められるも、「木は育ちますので」とかかつての将軍様発言を思い出すような言葉まで出て話がかみ合わず。
それもそのはず、知事に報告が入っていなかったのである。
記者からは「把握していなかったことは問題ではないか」といわれ、最後は「中身を拝見して改めてコメント」ということになったのだが、役人に不都合なことは徹底して隠蔽するという組織風土はやはり不変だ。副知事両名とも県役人上がりでは守旧的身内意識が強化されるのは必然なのだが、彼にはそこまで読む力はなかったということだ。
さて、その組織風土を築きあげた前知事石川嘉延が久しぶりに新聞紙面に登場。
7月16日の読売新聞でJALとの搭乗率保証の経緯について内輪話を明らかにしたのである。
これによれば、ANAの就航表明で機嫌が悪くなったJALとの交渉を国土交通省から天下っていた空港部長に一任。
この部長が、搭乗率70%を飲まないとJALは就航しないと言ったため、70%は高いと感じたが、JALの「新規投資なので、採算分岐点は上がる」との説明もあって受けたとの石川証言だ。

そういえば、川勝は就任後初記者会見で、搭乗率保証の経緯をみなさんに公開すると約束していた(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/510.html)はずだが、本人も記者も忘れてしまったかのようだ。
役人のサボタージュが功を奏したようだが、保証金問題がもつれる中、不人気で出番を失った前将軍様の出たがりは知事にとっての誤算となりそうだ。逆に役人にとっては責任を国の天下りに押し付けた上で裁判になって真実が明らかになるのを回避できればという思いが見え透ける。いずれにしても、一連の策謀の中から知事は蚊帳の外だ。

もちろんこの証言、当時の当事者の発言だけに今JALと争っている保証金不払い問題にも影響しそうである。

正しい判断にとって情報は命である。
その命を役人に握られたままではこういうことの繰り返しとなろう。
16日の会見での、冒頭の質疑の際に見せた裸の王様の険しい表情が苦悩を物語っている。

3776友好訪中、公費参加職員と支給旅費(5月期分概要)

2010-07-16 23:54:00 | ノンジャンル
5月期に公費(税金)で訪中した県職員の氏名とこれら職員に支給された旅費の額[※ 日当=役職ごと定額(使途無条件で職級に応じて1日3,500~5,700円支給)、宿泊料=役職ごと定額(実際は安く泊まっても職級に応じ1泊10,700~17,400円支給)、航空運賃などの交通費やその他雑費=実費、これらの合計額が旅費として支給される]が、開示公文書から判明したので公開する。
もし、記載の事実と異なる事実(バス代支給となっているが本当は自家用車で行ったはず、など)をご存知でしたら情報をお寄せください。

3776友好訪中(5月10日~14日、4泊5日)
※太字はパスメ[ト取得費用11,000円を公費で賄った職員
<氏名(順不同)>:<支給旅費><発着地、空港への交通>
・鈴木雅春(自治行政課長):支給旅費 138,900円(自宅発着、バス利用)
・川勝平太(静岡県知事):支給旅費 411,100円(県庁発着、公用車利用)
疋田真佐人(秘書監):支給旅費 164,700円(県庁発着、公用車利用)
・堀内智子(知事公室長):支給旅費 158,600円(県庁発着、公用車利用)
・増田仁(知事戦略室専門監):支給旅費 150,700円(県庁発着、公用車利用)
・垣内俊一(広報課長):支給旅費 130,960円(自宅発着、バス利用)
・永井伸佳(広報局専門監):支給旅費 130,180円(自宅発着、バス利用、帰路タクシー利用)
・平沼新一(広報局主査):支給旅費 130,600円(自宅発着、バス利用)
・大須賀淑郎(企画広報部長):支給旅費 122,000円(自宅発着、自家用車同乗)
・出野勉(文化・観光部長):支給旅費 129,460円(自宅発着、バス利用)
・君塚秀喜(文化・観光部長代理):支給旅費 151,000円(県庁発着、バス利用)
・加藤博昭(観光振興課長):支給旅費 139,900円(自宅発着、バス利用)
・金指ひろみ(観光振興課主任):支給旅費 134,980円(自宅発着、バス利用)
関典子(観光振興課班長):支給旅費 150,300円(自宅発着、バス利用)
・縣裕子(国際課参事):支給旅費 139,900円(県庁発着、バス利用)
・岩城徹雄(国際課長):支給旅費 141,380円(県庁発着、公用車利用)
・宮崎悌三(空港利用政策課副班長):支給旅費 139,900円(県庁発着、バス利用)
・池谷亨士(健康福祉部長代理):支給旅費 150,440円(自宅発着、バス利用)
田中宣幸(健康福祉部企画班長):支給旅費 151,260円(自宅発着、バス利用)
・森貴志(医務課長):支給旅費 140,950円(県庁発着、バス利用)
・堀川知廣(経済産業部長):支給旅費 150,000円(自宅発着、バス利用)
・松下和生(就業支援局長):支給旅費 150,480円(県庁発着、バス利用)
・岩崎富夫(空港局・県理事):支給旅費 150,400円(自宅発着、バス利用)
・早津和之(市街地整備課長代理):支給旅費 139,900円(県庁発着、バス利用)
・岩田孝仁(危機報道監):支給旅費 149,000円(県庁発着、公用車利用)
・小川英雄(危機管理監代理):支給旅費 149,000円(県庁発着、公用車利用)
・倉野康彦(危機情報課長代理):支給旅費 137,900円(県庁発着、公用車利用)
・森田諭(静岡空港管理事務所長):支給旅費 149,000円(空港発着)
・杉山嘉章(県議会事務局長):支給旅費 155,600円(県庁発着、公用車利用)
河野康裕(県議会事務局調査課長補佐):支給旅費 158,700円(県庁発着、公用車利用)

3776友好訪中(5月9日~15日、6泊7日)
・小杉長生(企業立地推進課長):支給旅費 201,853円(自宅発着、中部国際空港利用)
・中野俊之(経営支援課主査):支給旅費 204,928円(自宅発着、中部国際空港利用)
3776友好訪中受入準備及び随行(中国内、日当なし、5泊)
・平尾和規(国際課):支給旅費 68,800円(中国派遣中職員)

3776友好訪中事前準備(4月27日~5月1日、4泊5日)
・若田部孝(国際課長代理):支給旅費 150,900円(県庁発着、中部国際空港利用)

3776友好訪中準備及び随行(5月5日~14日、9泊10日)
・若田部孝(国際課長代理):支給旅費 209,360円(県庁発着、バス利用)

3776友好訪中準備及び随行(5月7日~14日、7泊8日)
・外山靖(国際課班長):支給旅費 187,100円(県庁発着、記載なし)
・加納理子(国際課主査):支給旅費 189,280円(県庁発着、バス利用)
・古山友子(国際課主査):支給旅費 189,000円(自宅発着、バス利用)
・秋山芳(空港利用政策課主任):支給旅費 186,283円(県庁発着、バス利用)
・内藤晴仁(空港利用政策課主査):支給旅費 192,228円(県庁発着、バス利用)

3776友好訪中団万博視察対応(5月11日~14日、3泊4日)
・石川英寛(交流促進課長):支給旅費 179,070円(県庁発着、羽田空港利用)
・田名部武司(交流促進課主事):支給旅費 177,772円(県庁発着、羽田空港利用)

上海万博屋外ステージ調査(5月23日~26日、3泊4日)
・秋山芳(空港利用政策課主任):支給旅費 128,800円(自宅発着、羽田空港利用)
・河村裕美(空港利用政策課主査):支給旅費 131,787円(自宅発着、羽田空港利用)
・梅林真吾(空港利用政策課参事):支給旅費 132,700円(自宅発着、羽田空港利用)


闇深し、無断伐採の私有地立木、実は航空法上の高さ制限を超えていた

2010-07-15 21:02:00 | 静岡空港
昨年、隠蔽と批判されながら事実が表面化し、監査を行うも杜撰なアリバイ作りに終始しついには住民監査請求にまで発展した県による私有地の立木の無断伐採問題。
現場は滑走路脇の小高い丘だ。(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/517.html

先週7月9日、法廷でこれまでの県の答弁と異なる事実が判明した。

昨年10月6日の県議会9月定例会常任委員会で「見通しの改善のために支障となる立木を伐採したとのことだが、航空機の離発着に問題があったのか」(堀江龍一委員)との質問に「離発着には影響はない。何らかの原因で低く侵入したときに、機影が隠れることを改善するもの」(藤田静岡空港建設事務所長)と答えた県。

しかし、伐採され放置された立木の長さ、切り株の位置から測量した結果は図面のとおり、最大5.9m、航空法で高さが制限されている「転移表面」を超えることが明らかになったのである。
もし開港前、2月13日にこの立木を切っていなかったら暫定開港すらストップがかかっていたことになる重要な事実である。
県は国の完成検査を通ったと言ったが、国の担当者は「ここは、検査の時は、もう県のほうからここは全然抵触している物件じゃないと、一覧表にも出ていないんですよ」「もともと調べる表(県が作成し国に提出した物件一覧表)にも入っておりませんでしたので、調べようがなかったですよね」と述べており、転移表面を超えていた事実は完成検査をもごまかしたことになる事実であることを意味する。恐るべき役人体質である。

県民も、県議会も、県の役人の前にはまるで道化である。知事とて同じかもしれない。

未だに虚構の需要予測にかかわった連中や一連の隠蔽にかかわってきた連中が事実上県政を牛耳っている。
これでは、隠蔽体質も、税金ばらまき体質も、変わるはずがない。

川勝に直接話が行くと役人が困るらしく、外部の声を遮断する川勝ガードも強化されているようだが、真実と向き合う真摯な態度からしか、県民との協働作業はできないことを役人は知るべきだ。
役人は税金で割高旅行、県民は自費で格安ツアーしなさいと言ってもよほどの道化でなければ踊らないだろう。
良識ある職員にあっては、常にその判断の前に、隣で県民が聞いていると思って職務に当たられるよう切に望むものである。

※この件に至る経過などの詳細は週刊ダイヤモンド特別レメ[ト「静岡空港「もうひとつの立木問題」払拭されない静岡県の隠蔽疑惑(「週刊ダイヤモンド」編集部委嘱記者 相川俊英)」(http://diamond.jp/articles/-/8755?page=5)にて丁寧に特集されているのでご覧いただきたい。
また、測量した図面を提供していただいた大井さん、航空法の解釈や事実関係で国に確認までしていただいたhanaさん(http://blogs.dion.ne.jp/e63521174a/archives/9177713.html)らのご尽力に深く敬意を表するとともに感謝申し上げます。

税金でパスメ[ト取得職員3名含む43名が訪中、5月実績

2010-07-14 19:41:00 | 静岡空港
知事部局職員(知事含む)の今年5月期の訪中に係る公文書が開示された。
懸念した(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/608.html)とおり、議会で議決された3776訪中事業費は表向き少なく見せた予算で、実際は他の予算(市町振興費、就業支援費、市街地整備費など)を使ってこの事業(旅行)を行っている実態が明らかになった。

さらに、この御時世に臆面もなくパスメ[ト取得費用11,000円を税金で賄った職員も3名いることが判明した。疋田真佐人(秘書課秘書監)、関典子(観光振興課班長)、田中宣幸(健康福祉部企画班班長)の3名である。

もちろん旅費条例上パスメ[ト費用は今も認められているものであるが、批判を受けて廃止された支度料同様、昔ながらの規定だ。1回旅券があった当時と違い5年旅券は個人的に今後使えるものである。運転免許を税金で取得・維持しないのと同じで個人負担すべきが良識ではないか。旅行命令するにしても税金の重みを知っているならそういう職員を訪中させるべきではないだろう。良識を疑はざるを得ない。

さて、5月の訪中費であるが、知事部局で21部署、(延べ)43名、6,639,751円の旅費がかかっていた。このうち3776訪中事業の予算「国際費」で訪中していたのは約3分の1の2,290,580円に過ぎない。
それ以外は、前段例示した市町振興費、就業支援費、市街地整備費始め、企画調査事務費、広報費(県民広報推進事業費)、企画調整費、観光費、健康福祉部企画調整費、経済産業企画費、空港管理運営費、危機管理費など多様であり、これら明記した費目のいずれにおいても「用務」は3776友好訪中である。

具体的に身近な監視対象の健康福祉部からの訪中者計3名の例を見れば、
1 旅行者:池谷享士(健康福祉部部長代理)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:150,440円(日当22,500円含む)
2 旅行者:田中宣幸(健康福祉部政策監付企画班班長)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:151,260円(日当19,000円、パスメ[ト取得費用11,000円含む)
3 旅行者:森貴志(健康福祉部医療健康局医務課長)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:140,950円(日当19,000円含む)

つまり、本来なら医療や福祉などのために使われるべき経費で3776友好訪中しているのである。
約45万円だが、昨年度末会議参加の旅費も不足し今年も旅費節減を徹底している現場から見れば別世界の金銭感覚だ。
これだけあれば、足の悪い人に座って説明できる環境(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/584.html)も整えられるのに、現場離れした役人はいつまでたっても弱い人のことは後回しだ。
今のままの役人天国なら増税してもどこに回るかわかるだろう。

だいたい、雇用問題が深刻な時に「就業支援費」で友好訪中?、目を疑う。
これでは、川勝知事公約「職員の出張費なども、100%県民の皆様にホームページ等で公開します。」が実現できないのも無理からぬことだ。

※全訪中職員氏名と金額は後日公開