「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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税金でパスメ[ト取得職員3名含む43名が訪中、5月実績

2010-07-14 19:41:00 | 静岡空港
知事部局職員(知事含む)の今年5月期の訪中に係る公文書が開示された。
懸念した(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/608.html)とおり、議会で議決された3776訪中事業費は表向き少なく見せた予算で、実際は他の予算(市町振興費、就業支援費、市街地整備費など)を使ってこの事業(旅行)を行っている実態が明らかになった。

さらに、この御時世に臆面もなくパスメ[ト取得費用11,000円を税金で賄った職員も3名いることが判明した。疋田真佐人(秘書課秘書監)、関典子(観光振興課班長)、田中宣幸(健康福祉部企画班班長)の3名である。

もちろん旅費条例上パスメ[ト費用は今も認められているものであるが、批判を受けて廃止された支度料同様、昔ながらの規定だ。1回旅券があった当時と違い5年旅券は個人的に今後使えるものである。運転免許を税金で取得・維持しないのと同じで個人負担すべきが良識ではないか。旅行命令するにしても税金の重みを知っているならそういう職員を訪中させるべきではないだろう。良識を疑はざるを得ない。

さて、5月の訪中費であるが、知事部局で21部署、(延べ)43名、6,639,751円の旅費がかかっていた。このうち3776訪中事業の予算「国際費」で訪中していたのは約3分の1の2,290,580円に過ぎない。
それ以外は、前段例示した市町振興費、就業支援費、市街地整備費始め、企画調査事務費、広報費(県民広報推進事業費)、企画調整費、観光費、健康福祉部企画調整費、経済産業企画費、空港管理運営費、危機管理費など多様であり、これら明記した費目のいずれにおいても「用務」は3776友好訪中である。

具体的に身近な監視対象の健康福祉部からの訪中者計3名の例を見れば、
1 旅行者:池谷享士(健康福祉部部長代理)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:150,440円(日当22,500円含む)
2 旅行者:田中宣幸(健康福祉部政策監付企画班班長)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:151,260円(日当19,000円、パスメ[ト取得費用11,000円含む)
3 旅行者:森貴志(健康福祉部医療健康局医務課長)
  用務:ふじのくに3776友好訪中団
  旅行地:中国杭州市、上海市
  旅行日:2010年5月10日~5月14日
  科目:健康福祉部企画調整費
  旅費合計:140,950円(日当19,000円含む)

つまり、本来なら医療や福祉などのために使われるべき経費で3776友好訪中しているのである。
約45万円だが、昨年度末会議参加の旅費も不足し今年も旅費節減を徹底している現場から見れば別世界の金銭感覚だ。
これだけあれば、足の悪い人に座って説明できる環境(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/584.html)も整えられるのに、現場離れした役人はいつまでたっても弱い人のことは後回しだ。
今のままの役人天国なら増税してもどこに回るかわかるだろう。

だいたい、雇用問題が深刻な時に「就業支援費」で友好訪中?、目を疑う。
これでは、川勝知事公約「職員の出張費なども、100%県民の皆様にホームページ等で公開します。」が実現できないのも無理からぬことだ。

※全訪中職員氏名と金額は後日公開