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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

静岡県発表、飲用茶薄まり率の詭弁

2011-06-10 20:41:00 | ノンジャンル
大本営発表(静岡県庁ホームページ)
「今般、藁科地区の製茶の一部から、食品衛生法の暫定規制値(500Bq/kg)を若干上回る679q/kgの放射性セシウムが検出されました。飲用茶では、放射性セシウム量は荒茶の85分の1になりますので、お飲みいただいても健康への影響は心配ありません。」

一見すると飲む時はすべて1/85となり安全と思いがちであるが、ちょっと待ってほしい。
濃いお茶が好きな人もいれば、お茶の質も並の煎茶から上の玉露まで、様々だ。
県発表の数字はあくまで県の淹れ方(10gを430ml)においての減少率であることに留意する必要がある。

例えば、一番濃縮率の高くなる玉露(上)の一般的いれ方である3.3gを20mlでという量で換算すれば1/85ではなく、1/12程度になる。
これを、規制値超えの679ベクレルで見れば、県の淹れ方なら8ベクレルだが、玉露(上)の淹れ方なら56ベクレルにもなるのである。
確かにこれなら、日本の飲料の暫定規制値200ベクレルを下回るとはいえ、世界的には通用しない。⇒(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/777.html

県は規制の根拠に科学的根拠を求めるが、規制値以下なら「安全」などという根拠こそ存在しない。ありうるとしたら、単に人体実験数が少なく因果関係が証明できていないという消極的データであり、「危険とは立証できない」というだけのことだ。

業者に公表をさせなかった県経済産業部は「消費者への連絡など最低限のことはやっている。HPで出すとかえって不安を広げかねない」(朝日新聞)とコメントしたが、隠すことこそ罪だ。類似の理由でスピーディの拡散情報を国がすぐに公開せず飯館村に逃げて被ばくした人に何と言うのか。取り返しのつかない罪だ。
以前から(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/779.html)述べているが、公開し国民が自己の判断と責任の上に選択すべきである。

そしてまたも繰り返す(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/771.html)が、「真実と真摯に向き合わずに得られる信頼が今の静岡県にあるとでもいうのだろうか」

このブログ内を「隠蔽体質」で検索してみるとわかるが、静岡県は知事が変わろうがまったく変わらない役人の性根の強固さが際立つ。

静岡県、6日に把握の規制値超え通報の公表に圧力、結局4日間消費者には知らされず

2011-06-10 07:32:00 | ノンジャンル
静岡県が、東京の食品通販業者の自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたと6日に静岡県に伝えた際に、同業者のホームページ(HP)での公表を控えるよう求めていたことが判明。(朝日新聞社asahi.com2011年6月10日4時15分による情報)