「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県監査委員、無断伐採問題に動く

2009-10-08 21:36:00 | 静岡空港
私有地の立木無断伐採問題で県監査委員が監査を実施することが明らかになった。
以前にも書いたが、業者に伐採させるにあたっての会計事務(支出負担行為)に精通している監査が調査するのと、素人の川勝自身による調査とでは調査能力に格段の差がある。是非とも事実関係を究明してもらいたいものだ。
また、現に私有地が無断伐採されているという事実から、従事した職員の誰かに過失があったことは間違いのないことであり、県費による補償ではなしに、住民監査請求を出される前に自ら過失のあった職員が賠償するよう求めることを期待したい。

さて、昨日の空港部廃止議案可決を受けての今朝の新聞。
その中でも目を引いたのが静岡新聞の「心配 何一つない」の見出し記事。
執務室内の様子をスクープしたものだが、写真には本当にうれしそうに握手する川勝平太と岩崎空港部長の姿が。
握手しての会話が「岩崎部長の対応は立派だった。私もあれ以上のことはできなかったと思う。」との讃辞。
空港部職員には「皆さんが心配されるようなことは何一つない。文字通り発展的再編という意味だと理解してほしい。」と空港部批判が嘘のような八方美人ぶり。
誰のための空港部廃止だったのか。これがすべてを物語っている。
部廃止という免罪符は彼らにとっては大勝利なのである。
静岡新聞にしては珍しく良い取材である。

また1面にも「県議会の質疑では、なぜ空港部で失態が続発するのかについて、核心に迫る議論はなかった」との記述が。まさにそのとおりである。
隠蔽体質が空港部だけのものであるかのような思い込みの流れにのみこまれたような展開だった。多くが本質を見誤って実態のない空港部という風車を攻撃していたのだ。ドンキホーテである。

攻め方を誤った自民党の自滅の感が強い今回の県議会。
しかし攻め手に事欠かないのが川勝平太。これからいくらでも突きどころは出てくる。
問題は足がかりだ。
今度の参院選は崩壊か生き残るかの鍵となるだろう。