「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

単なる犯罪行為では処分しないという川勝平太の品性

2009-10-05 18:43:00 | 川勝知事公約寸評
品性下劣とは彼のためにあるのではないかと思うような記者会見。
空港脇の私有地の無断伐採について、知事川勝平太は記者会見で個々の職員の処分について、「処分というのは一切考えません」とまで明言した。
しかもその理由は、「システムの中で動いたことだから」「その立場に立っている方がそこの歯車を回すために行ったことだから」とのこと。
組織のために組織的にやったことなら犯罪であっても処分なんてできない、という意識なのだろうが、これでは犯罪の助長だ。目的のためなら何でもありなのか。
あの、石川嘉延ですら職員に過失が認められれば形だけであっても処分は行ったというのに。
正直といえば正直だが、とても上に立つ人格ではないことは明白だ。

さらに、地権者が主張の1月に境界を確認したとの事実確認を記者から問われても、聞いていない、と新聞報道の事実確認すらしていないことを露呈。
こんな状況で、処分は考えてない、などというのは職責に耐えうる能力の欠如(無能)をさらけ出している。

8月に誤伐採の情報を知事自ら入手しながら公表しなかったことについても、事実かどうか分からなかったからと逃げた上、9月14日付けで地権者の代理人である弁護士から申入書を受けた時点で初めて知ったと答弁。
ならばなぜそのときに公表しなかったのかとの追及には「地権者の弁護士が人を介して渡され、その介した人に答えればいいといったので」と意味不明な理由で逃げようとしたのに対し、結果的には隠ぺいではないのかといわれ、「何を公表すればよかった、(一瞬言葉に詰まる)、んでしょうか」「あなたも私の立場になればそうされると思う」などと逆切れ、ついに明確な理由は示されなかった。
川勝は、少なくとも私は地権者との信頼関係は築くことができたと冒頭に述べた上で、議会終了後、地権者の言い分と県側の説明の齟齬について調査を自ら行うとのことだが、法令とその法令に基づいた事務手順などの基礎知識に無能な人間がいくら調査といっても無理がある。
双方の意見を聞いてどちらが信用できるとかいうレベルのあいまいなグレーの決着で済まそうというのだろうか。
これでは時間の無駄だ。

先週の週刊ダイヤモンドの知事選挙結果にみる絶対得票率ランキングでは47都道府県中37位の23.99%の得票率という少数支持の川勝平太。
期待も少ない上にこのようなことを続けていたら県政そのものが見放されてしまう。
早くお辞めになって長野にお帰りいただき御専門の経済史にいそしんでいてもらいたいものだ。