明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

お土産に最適の厚焼玉子 千歳烏山『祖仁』

2022年06月24日 | 玉子
今年2月に初めて利用した、世田谷区の図書館
当初は、粕谷図書館でしか借りられない「日本大学第三高等学校野球倶楽部七十年史」が目当てだったのだが、
後日調べてみたところ、同区の図書館は他の自治体と比べ、プロレス関連の書籍が異様に充実しており、
下記のような、マニア垂涎の書籍を予約して借りては、返却時にはまた別の書籍を借りて…を繰り返し、

※左「東京12チャンネル時代の国際プロレス」流智美著 右「実録・国際プロレス」Gスピリッツ編 どちらも辰巳出版

自宅から一番近い、千歳烏山駅前の図書館には、ほぼ毎月足を運んでいる。
世田谷区には、新日本プロレスの道場(野毛)があり、かつては全日本プロレスの道場(砧)もあった。
確か用賀にも、UWFの事務所があったはずで、プロレス業界と結びつきの深い区なのかもしれない。

世田谷区の財産である書籍を、立川市民がタダで読むのは申しわけないので、
行き帰りには必ず、千歳烏山駅の周辺で飲食や買い物をし、お金を落とすことにしている…というのは、
駅から徒歩30秒の場所にある、ラーメン店『榮じ』を紹介したときに記した。
飲食店は、榮じさんの他にもいろいろ利用しているが(『世田谷餃子』とか)、
必ず立ち寄っているお店が『祖仁』さん。自家製厚焼玉子のテイクアウト専門店だ。

場所は、駅北口改札を出てすぐの商店街メイン通りを北進して、1分くらいの距離。
ただし、上記情報だけで向かうと、店舗を発見できずさまよう可能性もある。初訪問時の私がそうだった(苦笑)。
目印はメイン通りの右側、商品見本と看板が置いてある木製の台。


「只今の時間 階段奥で 営業中です」のお知らせに従い、階段の奥へ歩いていくと、


玉子焼きのお店らしい、黄色いノレンと旗、そして店舗を発見!


窓口にたどり着いた私に、店主らしきおばちゃんが気付き、「いらっしゃ~い」と挨拶してくれる。
商品は「厚焼玉子」の(小)400円と(大)800円のみ。最初なのでとりあえず小を購入。
これまた黄色い用紙で玉子焼きを包みながら、「持ち帰り用の袋はある?」と確認され、ハイあります、と返答。
「ありがとうございま~す」の声とともに玉子焼きを受け取り、ペコリと頭を下げて退散。
帰宅し、母親に「お土産買ってきた」と告げて渡したところ、いつの間にか切り分けられ、別容器に保存されていた。


切る前の状態を撮影したかったのだが、ひと口食べたら抜群にウマく、「また買うからいいか」となった。

居酒屋では「出し巻き玉子」をよく頼み、出来立て熱々を頬張るのが好きな私だが、
祖仁さんの玉子焼きは、冷蔵庫に入った冷めた状態でも美味しく、出汁の旨味と、砂糖やみりん由来の甘味を感じた。
こちらのお店は元々、お寿司屋さんに卸すための厚焼玉子を作ったのが始まりらしいが、
冷やした玉子焼きと酢飯を合わせたら、最高の玉子握り寿司になりそうだ。

とある日の土曜日に再訪したところ、残念ながら休業日。まあ、私にはよくあることだ(泣)。


3度目はまず、さっき載せた店頭画像では写っていなかった、屋号の看板が入った店頭を再撮影し、


前回同様、階段奥の店舗で、おばちゃん店主から購入。


そういえば、とあるブログ記事で“包み紙には「嶋 祖仁」、これが屋号か?”という記述があったが、
これは嶋ではなく、「烏山 祖仁」と読むのである。※嶋の字だと一本足りない

シールには原材料と消費期限が記載されており、期限はだいたい、購入日の翌日までと短め。


理由は原材料にあり、「鶏卵・醤油・味りん 植物(※だと思う)油・塩・砂糖 だし(かつお・さば)」と、
添加物を一切使っていないため、長持ちしないのである。

スーパーで売っている玉子焼きなんて、原材料を見れば添加物だらけだし、
某プロデューサー兼タレントの実家として有名な、築地の玉子焼き専門店も、
HPでは「余分な添加物は一切加えず」と説明しているが、通販の商品には還元麦芽糖水飴だの増粘剤(加工澱粉)だの、
怪しげなモノがいろいろと混ざっており、賞味期限は「届いてから5日間」だと。
某タレントには申しわけないが、ワタミと組んで商売したのがムカついたので、悪い例として挙げさせていただいた。
※ワタミ系列『から揚げの天才』、最近閉店ラッシュの模様

この日は小をふたつ購入しており、ひとつは近所の知人にプレゼント。
美味しいだけでなく、無添加で安心な祖仁の厚焼玉子は、贈呈品にも最適である。
今回はちゃんと、包装紙から出すところも撮影。お肉屋さんで使われるような薄紙に包まれており、


紙を剥がした状態がこちら。上から見てもウマそうだが、


横から見ても、やっぱりウマそうであり、食べてみたら実際にウマいのである。


なお、倍の大サイズも何度か購入しており、のちに上からのアングルを撮影した。


たくさん食べられるのはありがたいが、さっき書いたように、消費期限は短いため、すぐに食べなくてはいけない。
大きな玉子焼きを、ガバっと3~4口で食べてしまうのは男の夢だが(?)、みみっちい私には無理。
おいしいモノ、特に祖仁の玉子焼きのような、おばちゃんが丁寧に手作りしている食べ物は、少しずつじっくり味わいたいよ。

以降も、千歳烏山に行くたびに祖仁さんに立ち寄ったが、あるとき、厚焼玉子以外の商品を売っているところに遭遇。
その商品とは、やはり玉子や砂糖を使って作る、「シフォンケーキ」200円であった。


この日は「プレーン」しか残っていなかったが、「バナナ」や「チョコ」もあるそうだ。


厚焼玉子と一緒に買い、すぐ近くの広場に座る場所があるので、シフォンケーキだけそこで食べることに。

※上から見ると三角形

世田谷区民の皆さんがくつろいでいる空間で、洋菓子をムシャムシャと喰うおっさん…
オウム真理教の残党がおり、常に警察の目が光っているとされる千歳烏山だが、とりあえず職質は受けなかった(笑)。

別の日には、店頭窓口にシフォンケーキが置いてあり、バナナ味も売っていたので購入。価格は同じ200円。


さっきのプレーンの写真が、我ながらヒドいと思ったので、バナナも改めて撮影したのだが…


今度もやはりダメ画像だった。どの角度で撮れば、美味しそうに見えるのだろうか!?


味については、プレーンは厚焼玉子からダシを抜いたような、玉子と砂糖のやさしい風味で、
バナナは甘さは控えめで、スポンジ内に果肉は含んでいなかったが、バナナの香りが強かった。

さすがに月1~2で通っているので、おばちゃん店主には顔を覚えてもらった…はず。
奥で休憩しているときもあるし、銅鍋で厚焼玉子を焼いているときもあった。
あるとき、このお店は何年前から営業してるんですか? と質問してみたところ、
おばちゃんは照れ笑いを浮かべながら、「もう50年以上やってます」と答えた。
失礼ながら、おばちゃんが10代から始めたとして…そんな年齢には見えず、もっと若いと思っていた。
※追記 おばちゃんは二代目でした。まあ当然である

近年はお寿司屋さんとの取引はなく、お客は私のような、お持ち帰りの一般人だけ。
最近は、シフォンケーキの他、ちらし寿司などを売るときもあるそうだが、商品はほぼ厚焼玉子のみ。
しかもメイン通りから奥に入る目立たない場所で、半世紀以上もお店を続けてきたということは、
祖仁さんの玉子焼きが、多くの人々に支持されていることの証左であろう。
築地やデパ地下などで、添加物まみれで値段も高く、味も素っ気もない玉子焼きを買うならば、
千歳烏山駅の祖仁さんで安心・美味な厚焼玉子を買うべきだと思うよ。

≪おまけ≫ 私が一番ウマいと思う祖仁厚焼玉子の食べ方→「ちょっと温めてから、少しだけ醤油を垂らす」



厚焼玉子 祖仁
東京都世田谷区南烏山4-12-8
京王線千歳烏山駅から徒歩約1分
営業時間 10時くらい~18時くらい 13~14時中休み 売り切れ早じまいあり
定休日 土、日、祝、その他不定休あり
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