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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

『吉野家』以外のチェーン牛丼を食べた

2022年05月21日 | 丼もの
前回予告したように、拙ブログの小好評シリーズ【牛丼チェーン以外の牛丼を食べた】番外編として、
『吉野家』以外のチェーン店の牛丼を食べた感想をリポートする。

最初に断っておくが、私はカップ焼きそばの「ペヤング」や、即席ラーメンの「サッポロ一番」も大好きだが、
ライバルの「UFO」や「中華三昧」なども認めている。認めるどころか、先日久々にUFOを食べたとき、
「ペヤングよりウマいのでは…?」という疑念を抱いたりして(笑)。ペヤングの社長、ゴメンなさい。
だが、牛丼については、吉野家が一番ウマいと頑なに信じ、他店の牛丼とは別格扱いしており、
「吉野家以外の牛丼の方がウマいというヤツは非常識だ」と言い放つ、完全な吉野家至上主義である。
なので、各店を訪れた際も、「どうせウマくねえんだろ…」という、負の感情で食事に臨んでいたため、
本来のウマさや魅力に気づかなかった可能性もあるが、そこはご了承いただきたい。

まずは『松屋』。最近は定食やカレーの評判がよく、だいぶ企業イメージが上がった気がする。
私がバイトしていた約20年前、社員から聞いたのだが、ある日の会議で幹部から、
「もはや吉野家は眼中ない。我々が目指すべきは『マクドナルド』であり、『大戸屋』である」という訓示があったらしい。
要するに、「ウチは牛丼屋ではなく、大戸屋のような定食屋、マックのような大企業を目指す」という意思表示だろう。
松屋従業員のくせに吉野家派の私は、「“眼中ない”って…吉野家を追い抜いてから言えよ」と鼻で笑ったものだが、
時代が変わり、近年では失速した大戸屋に代わり、松屋が定食屋チェーンとして存在意義を増しているからビックリ。
また、定食だけでなく牛めしも、数年前に「プレミアム牛めし」へとグレードアップ。
発売直後に食べたときは、たいしてウマくねえな、と思ったのだが、
先述した吉野家至上主義ゆえの思い込みかもしれないので、数年後、再度食べてみた。

地元の某店にて、「生野菜」110円と「プレミアム牛めし大盛」530円の持ち帰りを購入。商品名と価格は当時のものだ。
野菜嫌いの私だが、健康面を考慮し、かつては松屋の生野菜を、よくテイクアウトしていた。
当時、コンビニのサラダが180円から200円以上したのに対し、松屋は量が多いのに100円と安価だったので。
ところが、数年ぶりに購入した生野菜は、量が減っただけでなく、見た目もよろしくない残念なモノ。


まるで、他人の食いかけのようなビジュアルで、食欲の進まないこと。
野菜から先に食べた方が、血糖値が上がらないそうなので、全部食べ切ってから、牛めしを食べることに。
付属の紅生姜と特製七味、自宅の生玉子を乗せて完成。


最初のひと口の感想は、ウマいマズいではなく、ちょっとヌルい
自宅までの持ち運びとか、生野菜を食べたりとか、盛り付けなどで時間がかかったけど、それにしても冷めるのが早い。
ただでさえ、「松屋の牛めしはイマイチ」という固定観念があるのに、冷めていては満足できるわけもなく。
結局、特製七味以外、なにがプレミアムなのか不明なまま、食べ終えてしまった。

数年前、先輩たちと谷川岳登山をしたとき、他の皆さんは山中でお湯を沸かし、温かいコーヒーやカップ麺を楽しむ中、
私が食べたのは、約7時間前に吉野家上里インター店で購入した、牛丼並と温泉玉子だった。


当然のように冷え冷えであったが、大自然の中で食べる吉牛は、それでもウマかったけどなあ。

と、ここまで書いて、さすがにヌルい牛めしだけで松屋を批判するのは失礼かと思い、
つい最近、出来立てほやほやを食べるべく、立川南口の店舗を訪問。
いつの間にか、客がカウンターへ商品を受け取りに行き、食後はやはり客が食器を下げる、セルフ形式に変わっていた。
注文したのは「牛めし並」380円。“プレミアム”の冠詞がなくなったが、値段と味はそのままらしい。
食券に記載の番号を呼ばれ、お盆に乗った牛めしと、フタ付きの「みそ汁」を渡される。


こちらが牛めしのアップ。玉ネギの色や形状から、煮込んでからあまり時間が経過していないのがわかる。


まずはひと口…さっき書き忘れたが、熟成肉を使用しているらしいけど、肉由来の臭みが強い。
この日は、期間限定のポークソテー丼や、各種定食のオーダーが多く、牛めしを注文する客は少なかった。
あまり注文が入らないから、タレに溜まった肉のカスや脂分を取り除く、タレ濾しと呼ばれる作業をしていないのかな。
途中で七味や紅生姜を加えたが、臭みをごまかせず、さらに卓上の焼き肉タレなども投入。
「バーベキュー」は個性が強く牛めしとケンカになるが、柑橘系が効いた「甘口タレ」との相性はなかなかよかった。
というか、焼肉のタレなど不要で、牛めし本来の旨味だけで食べさせなくてはダメでしょ。
正直、松屋をフォローするつもりで訪問したのだが、逆の結果になってしまった。
機会があったら、今度は松屋お得意の定食類を食べて、リポートさせていただく。フォローになるかは疑問だが。

続いては、現存の牛丼チェーンでは4番手扱いだが、5番手以降には大差を付けている『なか卯』に行ってみた。
利用したのは秋津店で、注文したのは「和風牛丼」と「はいからうどん(小)」のセット580円に、生玉子80円。
券売機では、セットのボタンがどこかわからず、1分ぐらい迷ってしまった。後客が並んでなくてよかった。
しばらくすると、セット一式が登場。生玉子には、黄身と白身を分けるセパレーター付き。


なか卯の和風牛丼は、以前は豆腐や白滝も入るタイプだったが、いつの間にか普通の牛丼に戻っていた。


食べた感想は、なか卯の牛丼もやはり、イヤな匂いがした。途中から気にならなくなるが、旨味も乏しい。
こちらのお店も、私の滞在時はうどんや親子丼などを頼む客が多く、牛丼の注文は少なかった模様。
ひょっとして最近の牛丼店、注文が減ったからか、牛肉の調理に手を抜いてないか!?
前回、吉野家でしじみ汁とねぎ玉牛丼を食べたときに書いたけど、吉牛でさえ少し臭みを感じたからね。

なお、「親子丼とうどんが美味しい」との評判があるなか卯だが、はいからうどんは可もなく不可もなく。


牛丼が、見た目に反し味が濃くなかったからか、西日本風の透明ダシがしょっぱく感じてしまった。
意外とよかったのが生玉子。商品名は「こだわり卵」で、80円は高えなと思ったが、食べてみたら黄身がおいしく感じたよ。


昔はどのチェーンも50円だった生玉子も、だいぶ値上げしており、吉野家が74円で松屋が80円。
唯一、すき家は60円と、低価格を維持。そういえば、牛丼並の価格を紹介していなかった。
さっき書いたように、松屋は380円。吉野家は426円、なか卯は430円、すき家は400円。松屋だけみそ汁が付く。
上記は各社のHPで調べた、店内で食事した場合の価格であり、店舗によっては価格が異なる場合もあるのでご注意を。
ちなみに、私が初めて牛丼を食べたのは30年以上前で、当時は吉野家と松屋しか知らなかったが、どちらも400円だった。
物価の推移を考慮すると、もう少し値上げしてもいい気がする。

たった今、何度か名前を出した『すき家』だが、個人的には、昔からどうも好きになれない。
盛り付けは雑だし、店員はヤル気もないし、店内の清掃もテキトーで不衛生。
下記は、すき家HPから拝借した画像だが、このように、下のご飯が見えないようキレイに盛られた牛丼は見たことない。


なか卯と同じグループだし、食べなくてもよかったかもしれないが、やはり店舗数業界1位はダテではないし、
すき家の牛丼を久々に(多分10年以上食べてない)味わってみることに。入店したのは、初訪問となる某店。
店内には、先客が数名立って待っている。いくつかの席が空いていたが、店員からの誘導はない。
立っている先客もいるし、コロナ禍だし勝手に座るのもマズいかと思い、私もしばらく立ちすくんでいた。
店員とは目が合い、私の存在を認識したはずなのに、「空いてる席にどうぞ」はもちろん、「いらっしゃいませ」すらない。
一応、接客担当は4人ほどいたし、人手不足ではないはず。ひょっとしてすき家は、ブラック企業と叩かれて以降、
従業員の酷使をやめただけでなく、指導自体もやっていないのか?
さすがに気分を害したので、何も食べずに退店。ついでに「すき家は一生利用しない」と決意。

結論を述べると、吉野家以外のチェーン、松屋となか卯は、定食やうどんなど、別のメニューに尽力しているためか、
牛丼は臭みが気になり、明らかに以前よりおいしくなくなっていた。タイミングが悪かったのかもしれないが。
すき家は、たまたま入った店がダメだったのかもしれないが、とりあえず論外。
というわけで、やはり吉野家を超える牛丼は、どのチェーンもいまだに作っておらず、
「吉野家より美味いのは吉野家だけ!」という結果になった。
昔↑こういうキャッチコピーあったよね。「ビーボ」とかいうドリンクの。

大手チェーンは今後も、互いに切磋琢磨し、おいしい牛丼作りに励んでいただきたいものだが、
吉野家も含めどの企業も、最近は牛丼を軽視しているように感じるのが気がかりである。
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