テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

3・4・5・6年生 本気で「我が子に最適な学校」を探しましょう。

2013-04-02 13:19:16 | 中学受験


 朝日新聞社とベネッセ教育研究開発センターによる小中学校保護者意識調査の結果が、発表されました(3月21日朝日新聞デジタル)。
 記事によると、①「完全学校週5日制」を支持する公立小中生の保護者は、17.9%にとどまり、月2~3回を含む「学校6日制」を支持する保護者が80.7%に及んでいること。
②「所得の多い家庭の子どものほうが、よりよい教育を受けられる傾向」を「やむをえない」と答えた人が、52.8%にのぼり、「当然だ」を合わせると、59.1%に達すること。
③東京都内の、保護者の学校への総合的な満足度を見ると、「とても満足している」が私立で34.2%、公立で9.9%、「まあ満足」を足した場合、私立で90.9%、公立で76.7%であること。
などが、指摘されています。

 ①の「学校6日制」に関していえば、エデュコ卒業生の通うほとんどの私立学校は「6日制」であり、いうまでもなく、1週当たりの学習時間数も公立学校の標準時間を大きく上回る状況になっています。入学試験難度の高い低いに関係なく、ほぼすべての学校で、学習時間が多く確保されていることは、個人の事情でいえば、恵まれているといえるでしょう。
 ②のいわゆる教育格差についていえば、安易に容認したくはありません。生まれおちた環境によって、子どもの人格形成に差が生じるとすれば、私たち大人は、是正する努力をするべきでしょう。このような意識調査の結果を見るにつけ、「子どもを親の付属物」と見る意識が根強いことを感じさせられます。「子ども手当」に関しても、「保護者の教育費支援」ではなく、保護者と関係ない「子どもへの直接支援」と考えるのが、合理的と信じます。
 ③の満足度についていえば、「とても満足」の割合の私立・公立間差には、頷けます。ただし、これは単純に「私立学校が公立学校よりいい学校」という意味ではないでしょう。本来、公立学校はすべての子どもたちに教育の機会を提供することを目的とするものであり、一部の賛同者達が集って形成される私立学校とは、本質を異にするからです。
 エデュコ主宰者の立場でいえば、私立を選ぶ方々(エデュコ会員保護者)には、もっと高い満足度が得られるよう、学校選びには真剣に取り組んでほしいと思います。

 ちなみに、この私立に対する「満足度」の高さは学習面だけではないでしょう。同じような価値観を持つ家庭の子どもたちの集まりで、生徒間での軋轢の生じる割合が小さいと考えられることや、部活動に対する取り組みも積極的に行われていることなども挙げられます。
 過日の夕刻、卒業生の御両親が穏やかな雰囲気で散策している場面をお見かけしました。「あれ!こんな時間にお二人で…」と尋ねたのですが、「ええ、3学期も終了し、部活の合宿に行っています。それもこれも嬉しくて…」と、大満足なご様子でした。
 確かに、私学を選んだ場合、経費がかかるのは否定できませんが、学習活動や部活動、その他いろいろなことに伸びやかにチャレンジして成長していく我が子を見るのは、幸福感そのものに違いありません。
 こちらの卒業生も、第一志望に合格されたわけではありません。第二志望、第三志望といっていい学校でしたが、現時点での満足度は最高評価といっていいものです。

 複数の私立学校を冷静に観察し、本当に「我が子に最適な学校」探しをしましょう。3・4年生保護者の学校説明会への参加をお勧めいたします。

追伸
読売受験ウェブ担当コラム《カリスマ講師の受験術》を更新しました。

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