テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

3・4・5・6年生 ゴールデンウィーク休みの過ごし方

2013-04-27 19:26:24 | 中学受験


 春休み宿題の返却がやっと終わりました。子どもたち全員から預かった季節休みの宿題の確認には、どうしても3週間位はかかってしまいます。子どもたちに提案する季節休み中の大掛かりな課題は、翻って、私たち講師にも少なくない仕事量を課すことになり、まったくもって、作用・反作用の原理そのものと感じさせられます。ゴールデンウィークを前に、ほっとする講師たちの顔が印象的です。

 さて、ゴールデンウィーク中は、エデュコ学習のカリキュラムも一時停止となります。ここまで、毎週のように降り注いできたかのような課題学習が猶予されると考えれば、とてもほっとさせられます。
 とはいえ、勉強から思い切り逃れる気にはならないでしょう。これからの1週間は、これまでの学習内容で釈然としなかった部分をじっくり考えたり、やりきれずに積み残した学習領域に手を入れて完成させたりすることができる期間ということになります。いくつか、確認事項を挙げてみましょう。

1:予習シリーズの問題でやり残している部分があれば、頑張ってやりきりましょう。達成感を持てます。
2:演習問題集でやり残しがあっても同様です。
3:算数ドジ問の復習をもう1回行ってみてもいいでしょう。
4:国語の漢字テストや理科・社会のチェックシートで、間違えた問題の考え直しを予習シリーズなどの教材を利用して、考え直しましょう。
5:5年生の場合、5月13日の週から開始される、日本の7地域に分けた地理学習に備えて、各都道府県の輪郭や県庁所在都市の確認を行うのもいいでしょう。
6:6年生の場合、忘れかけてきた歴史の学習に関して、年表を作ってみるのもいいでしょう。年表とは言っても、巻物のように書き貼り付けるのは大変です。年表用ノートを用意し、時代ごとに節(ページ)をもうけて、整理すると易しくできることでしょう。予習シリーズ5下の巻末を参考にしてください。
 
 もちろん、これらは例示にすぎませんから、思い切り例題予習に精を出す学習に取り組んでかまいません。ゴールデンウィーク中にしっかり手掛けたといえるものを、何か一つ残してください。
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20期生の入学式・12期生の二十歳の集い

2013-04-13 11:13:59 | 中学受験


 4月8日・9日は、多くの私立中学校で入学式が行われました。エデュコ卒業生(20期生)の中にも、真新しい制服に身を包み、立ち寄ってくださった方が多くいらっしゃいました。

 ぴかぴかの制服は、ただ新しいだけではありません。その人のライフステージの変化の象徴であり、心から祝福したい気持ちを喚起させてくれます。
 学校教育法の定義を借りれば、幼稚園等の就学前教育を受ける子どもを「幼児」、小学校課程に在籍する子どもを「児童」、中学・高校課程に在籍する子どもを「生徒」、大学等の高等教育在籍者を「学生」と呼ぶことになります。
 真新しい制服に身を包み、背筋をぴんと伸ばすその姿は、「生徒」そのものであり、頼もしい限りです。
 同時に、そばで見守る保護者も感慨深い面持ちで見守ります。これは、単に我が子の成長を祝福するばかりでなく、親業における自己確認をかみしめ、安堵するものです。
 改めて、御入学を心から祝福いたします。

 また、去る3月31日には、12期生の二十歳の集いも開かれました。志木校・ときわ台校の合計で39名の12期生が参加し、近況報告や将来の展望などを語り合いました。「学生」としての自覚を持つ方が多く頼もしい限りで、同時にこの生業に携わるうれしさを再確認いたしました。しっかり、夢を実現させてください。
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3・4・5・6年生 本気で「我が子に最適な学校」を探しましょう。

2013-04-02 13:19:16 | 中学受験


 朝日新聞社とベネッセ教育研究開発センターによる小中学校保護者意識調査の結果が、発表されました(3月21日朝日新聞デジタル)。
 記事によると、①「完全学校週5日制」を支持する公立小中生の保護者は、17.9%にとどまり、月2~3回を含む「学校6日制」を支持する保護者が80.7%に及んでいること。
②「所得の多い家庭の子どものほうが、よりよい教育を受けられる傾向」を「やむをえない」と答えた人が、52.8%にのぼり、「当然だ」を合わせると、59.1%に達すること。
③東京都内の、保護者の学校への総合的な満足度を見ると、「とても満足している」が私立で34.2%、公立で9.9%、「まあ満足」を足した場合、私立で90.9%、公立で76.7%であること。
などが、指摘されています。

 ①の「学校6日制」に関していえば、エデュコ卒業生の通うほとんどの私立学校は「6日制」であり、いうまでもなく、1週当たりの学習時間数も公立学校の標準時間を大きく上回る状況になっています。入学試験難度の高い低いに関係なく、ほぼすべての学校で、学習時間が多く確保されていることは、個人の事情でいえば、恵まれているといえるでしょう。
 ②のいわゆる教育格差についていえば、安易に容認したくはありません。生まれおちた環境によって、子どもの人格形成に差が生じるとすれば、私たち大人は、是正する努力をするべきでしょう。このような意識調査の結果を見るにつけ、「子どもを親の付属物」と見る意識が根強いことを感じさせられます。「子ども手当」に関しても、「保護者の教育費支援」ではなく、保護者と関係ない「子どもへの直接支援」と考えるのが、合理的と信じます。
 ③の満足度についていえば、「とても満足」の割合の私立・公立間差には、頷けます。ただし、これは単純に「私立学校が公立学校よりいい学校」という意味ではないでしょう。本来、公立学校はすべての子どもたちに教育の機会を提供することを目的とするものであり、一部の賛同者達が集って形成される私立学校とは、本質を異にするからです。
 エデュコ主宰者の立場でいえば、私立を選ぶ方々(エデュコ会員保護者)には、もっと高い満足度が得られるよう、学校選びには真剣に取り組んでほしいと思います。

 ちなみに、この私立に対する「満足度」の高さは学習面だけではないでしょう。同じような価値観を持つ家庭の子どもたちの集まりで、生徒間での軋轢の生じる割合が小さいと考えられることや、部活動に対する取り組みも積極的に行われていることなども挙げられます。
 過日の夕刻、卒業生の御両親が穏やかな雰囲気で散策している場面をお見かけしました。「あれ!こんな時間にお二人で…」と尋ねたのですが、「ええ、3学期も終了し、部活の合宿に行っています。それもこれも嬉しくて…」と、大満足なご様子でした。
 確かに、私学を選んだ場合、経費がかかるのは否定できませんが、学習活動や部活動、その他いろいろなことに伸びやかにチャレンジして成長していく我が子を見るのは、幸福感そのものに違いありません。
 こちらの卒業生も、第一志望に合格されたわけではありません。第二志望、第三志望といっていい学校でしたが、現時点での満足度は最高評価といっていいものです。

 複数の私立学校を冷静に観察し、本当に「我が子に最適な学校」探しをしましょう。3・4年生保護者の学校説明会への参加をお勧めいたします。

追伸
読売受験ウェブ担当コラム《カリスマ講師の受験術》を更新しました。

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