テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

6年生 答案練習会の意義と判定の捉え方

2013-09-11 21:14:01 | 中学受験


エデュコ21期生(6年生)の答案練習会が始まりました。答案練習会の意義と合格可能性の判定等について確認しておきましょう。

1:答案練習会の意義
 これまでのエデュコ学習は、拙速な「受験術」の獲得を忌避し、自己達成感のある学習方法の習得を追い求めるものだったといえます。中学入学以降、連綿と続けられる学習の基盤づくりを目指したものだったということもできます。
それに対して、今後毎週続けられる答案練習会は、いよいよ、「合格点を取る受験術」の獲得を狙いにするものです。これには、二つの心がけが必要です。
 一つ目は、「どの様な問題」を「どのような要領」で答えれば、「自分の実力に見合った点数を確保」できるか、常に意識して問題に向かうことです。言い換えると、実力以上の点数は望まないとしても、実力はきっちり反映させる解答要領を身に付けるということになります。そのためには、正解にできる問題の「型」の見分け、試験時間内での時間配分の「型」、計算過程の「型」、選択肢問題の解答の「型」などを念頭に置いて、自分らしい「型」を完成させることを目標にしてください。
 二つ目は、答案練習会を手掛かりとして、「志望校の合格点獲得」のために、「もっと学習しなければならないことがらは何か」を知り、実力の向上を図っていくことです。ただただ、できていない問題に闇雲に取り組むのでなく、「どのような分野(ことがら)を克服すれば合格点に届くようになるか」を念頭に置くことです。入試までに残された時間において、「強化することがらの優先順位」をつけてください。もっと言えば、どんなに研究しても、本番で正解できそうもない問題などは、無視するくらいの度胸が必要ということにもなります。

2:答案練習会の判定の捉え方
 答案練習会で使用する問題は、エデュコ創立時から積み重ねてきたものであり、得点分布ごとに示される合格可能性も、過年度生の得点記録と合格先をすり合わせた信頼度の高いものです(但し、毎年各コースで1~2セットの更新差し替えを行っています)。
 そして、答案練習会の結果表に示される、過年度生の合格得点は、ほぼ同じ週(同時期)において示された得点であり、現時点での到達度としてとらえる必要があります。「そのうち、この合格ラインに届けば…」というような楽観は、的外れといってよいでしょう。
答案練習会の判定に対しては、より現実的な受け止め方をし、危機感を持って実力向上を図りましょう。

3:個人面談
 これからの個人面談は、前述の活動を具体的に支援する目的のものになります。ですから、面談の際には、「答案練習会の問題用紙と答案」・「合不合判定テストの問題と答案」・「過去問の問題と答案」を持参することをお勧めいたします。これらを持参することによって、「克服できる課題」をより鮮明に確認することができます。
 また、「ただただ、行きたいだけの志望校」とは別に、現実性を帯びる次善の「受験校」についても、「校風との相性」・「問題との相性」などについて確認しなければなりません。本人に告げる必要はないとしても、見守る側(保護者・塾講師)の準備として、しっかり時間をかけて検討を重ねておきましょう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6・5・4・3・年生 新学期開... | トップ | 5年生 図形問題を解く「型」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中学受験」カテゴリの最新記事