テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

前を向いて、目標点に近づくわが子を応援しましょう  

2019-09-12 12:30:59 | 中学受験


 エデュコ27期生(6年生)の過去問演習・答案練習会が始まりました。チャレンジ校として挙げる中学の入試問題にはまだまだ歯が立たない地点からの出発と言えます。「歯が立たない」という状況からのスタートは、例年繰り返されることです。

 保護者会でご案内の通り、チャレンジ校の場合、合格最低点が6割とするなら、4割ラインからのスタートになります。それぞれの学校の出題様式や解答要領に慣れること、頻出分野の問題に慣れることで、特別な分析的視点を意識しなくとも、「適応力・得点力は自然に身につく」ことになります。

 但し、この「自然に身につく」前提には、「不正解となった問題」や「曖昧な理解に止まる問題」を看過することなく、しっかり「改善」をしておくことが求められます。
 エデュコでは、改善を経た「改善可能得点」を想定することに拘っています。規定時間で問題を解いた後、じっくり時間をかけて「問題の読解方法」「解答方法」「欠如している知識」を点検していくものです。

 「…点取れた」ではなく、「あと…点積み増しできる」というこだわりが重要です。極端な言い方をすれば、「改善」のない作業は意味を持たないということになります。保護者の側にあっては、「…点だ」ではなく、「どんな改善努力をしているか」を評価してほしいと思っています。
 無論、改善点を確認した後の得点想定とすれば、合格最低点の2割~3割増し位の得点が求められることは言うまでもありません。

 念のために繰り返して言えば、入試本番では過去問と同じ問題が出るはずはありません。それでも、「過去問演習こそ最も効果的な学習」と言い切れるのは、「出題様式」や求められる「解答要領」に変わりはないからです。「具体的な材料」は変化しても、求められる「解答技能」は不変と言っていいでしょう。

 過去問演習や答案練習会で求められる意識は、「あと…点の積み増し」という考え方です。これは偏差値のような他者との比較ではなく、あくまで「目標点と現在の自分との距離」を直線的(絶対的)に捉えたうえで、縮めていこうとする活動です。「人は人、自分は自分」「我が道を行く」という意識で進んで行きましょう。

 例えば仮に、合格最低点に40点足りないとしても、あと140日で、算数15点(一般的な出題様式なら○3個)、国語15点(○2~4個)、理科10点(○3個)、社会10点(○3個)積み増せられれば、合格者平均点のレベルで合格を果たすことになります。
 うつむいてがっかりするのではなく、前を向いて目標点に近づくわが子を応援しましょう。

追伸
 「過去問質問票」の数が予想を超えたおびただしい数に及んでいます。このため、お返しが遅れ気味になっています。なるべく子どもたちの悩みを払しょくできるように努めますが、状況へのご理解をお願いいたします。
 ちなみに、27期生は現時点において74名で構成されていますが、仮に、1人が1週間に3問提出したとすれば、合計220問にも達することとなり(実際には直近の1週間では、200問弱)、私を含めた6名の講師たちに与えられる時間に照らして限界ともいえる状況です。
 つきましては、子ども一人ひとりの学力達成度に照らし、「出来るに変えられる問題」「出来るに変えなければならない問題」に限定して回答させていただくことをご了承ください(但し、もとより問題数が少なく、最難関とされる学校群の問題に関しては、すべてお答えいたします)。
コメント
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