「エデュコの答案練習会では合格ラインを超えているのに…、合不合判定テストでもある程度の合格可能性を示されているのに…、でも過去問を採点すると合格最低点を超えられない」という戸惑いは、皆さんが感じていることでしょう。
さて、この3種のテストのうち、どれをあてにすればいいのでしょうか。答えは、いずれもそれなりの説得力を持ち、あてになるということになります。特徴を確認してみましょう。
まず、答案練習会での合格可能性判定は、過年度エデュコ生の同時期の実力と比較して行っているものであり、あくまで実力完成途上での見込みといえます。
また、合不合判定テストでの合格可能性判定も、合格最低点を意識したものではなく、あくまで受験生集団における現時点での相対的位置づけを示した見込みといえます。
これに対して、過去の入試問題に示された合格最低点は、実力が完成されたとみられる2月の合格者の力量を示しています。
これらの特徴を踏まえて考えれば、答案練習会で示される合格基準点は、暫定的なものであり、仮に合格点を超えていても予断を許さないといえるでしょう。もちろん、ゴールを間近にした時点での点数ですから、スポーツ競技の予想タイムと同様、かなりあてになるといえるでしょう。逆の見方をすれば、過年度の合格者は、同時期にその点数を取っていたわけで、そのうちその点数になればという考えは、成り立たないということになります。
合不合判定テストで示される合格可能性も、現時点での相対的位置づけとして、とても参考になります。ただし、このテストは、特定の学校を想定したものではなく、極端ないい方をすれば、受験する学校の入試問題には見られないレベルの問題まで含むものともいえます。実際の入試問題は、高難度の問題が多くを占める学校、逆に基礎的な問題が多くを占める学校というように多様であり、ただただ、合不合の偏差値を上げることに傾倒してはならないことを留意すべきでしょう。
過去の入試問題で確認する達成度が最も正確に違いありません。ただし、示された合格最低点は、2月時点の子どもたちの実力を示すものであり、単純な比較はできません。結論を言えば、現時点で、合格最低点に20%届かないレベルであっても、発展の余地が残されており、合格が期待できるということです。人によっては、それに足りていなくても合格レベルに到達するかもしれません。
ただし、ただ、過去問を解いて「…点だった」では、伸長が望めません。合格点を確保するために、どのような問題をできる問題に変えるべきか真剣に考えながら、必要な技能と知識を身につけてください。
●読売受験サポート
「合格への道【カリスマ講師の受験術】」
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