テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

受験校の試験ルールに合わせた練習・準備を怠らないようにしましょう

2020-12-07 20:46:53 | 中学受験


 エデュコ28期生の2021年入試に向かう体制も、最終確認の段階に入ってきました。コロナ禍の中、ほぼすべての中学の入試運営が、前例踏襲ではない新たな方策を取り入れた実施要領になったといえます。私たちエデュコスタッフも、例年の経験にはない要領を突き付けられることとなり、例年に増した緊張感をもって臨まなければなりません。

 前例にない方策とは、まず、追試験の実施をあげられます。エデュコ生に関する受験校でいえば、開成中学が2月23日に、城北中学が2月28日に実施予定と発表しました。さらに、山脇学園中学、共立女子中学、西武文理中学、東京電機大中学、星野学園中学などが追試験の実施を発表しています。今後も追試験の実施を発表する学校は出現するかもしれません。仮に、今後少なくない学校が、追試を実施するようになれば、保護者は情報整理だけはしっかりしなければなりません。

 次に、桜蔭中学の保護者面接中止、学芸竹早中学のグループ面接中止とそれに替える自己PR書の提出、栄東の同一試験種の日程分散、大宮開成・栄東・芝浦工大・豊島岡・本郷などの試験開始時刻の分散など、少なくない学校で実施に関する変更がみられることから、受験生側にもそれなりの対応が求められると認識しておきましょう。

 また、富士見中学(各教科5分短縮)などの試験時間の短縮、学芸大竹早中学(6年生配当単元からの出題なし)などの出題範囲の変更など、各学校により変更がみられる場合があることから、その前提での過去問演習体制をとらなければなりません。

 余談ですが、このコロナ禍がもたらした、もう一つの大きな変化と言えば、WEB出願・WEB合格発表が一気に加速されたことをあげられます。特に、合格発表に関しては、開成中学・麻布中学・武蔵中学、桜蔭中学・女子学院中学・雙葉中学のいわゆる男女御三家が、すべてWEBによる合格発表に転じたように、掲示発表だけに止まる学校は国立の一部の学校などに限られようになりました。合否には関係しないものの、中学受験の在り様に変化を働きかけたのは確かでしょう。

 最後に、28期生の皆さんの手元には、「募集要項」が揃っていることと思われます。「募集要項」は、大雑把ではなくきちんと読み込んでおきましょう。 「入学手続き」「合格者説明会」の日時はもとより、受験上のルール迄熟知しておく必要があります。
 例えば、受験票等を除く、解答の為に「持参するもの」についていえば、
・武蔵中学:鉛筆(シャープペンシル可)・消しゴム・個人時計類使用禁止(教室設置時計あり)
・城北中学:鉛筆(シャープペン)・消しゴム・上履き
・豊島岡女学園中学:黒鉛筆またはシャープペンシル・プラスチック製消しゴム(定規・コンパス・下敷き・マーカー使用不可)
・鷗友学園中学:筆記用具(芯を振って出すタイプのシャープペンシル不可、下敷き・定規・コンパス・分度器不可)
・早稲田中学:筆記用具(シャープペンシル・色鉛筆・マーカー可)、
・学習院女子:鉛筆またはシャープペンシル・消しゴム・三角定規・コンパス・腕時計(スマートウオッチ不可)
等、学校によるルールは様々です。
 受験校の試験ルールに合わせた練習・準備を怠らないようにしましょう。

 合格のイメージを持ち、残された30日~50日で、それぞれの最高の状態になるよう仕上げていきましょう。
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