テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

夏期講習の受講は個々の学習状況に照らして考えましょう

2016-05-20 15:23:48 | 中学受験


 会員別の「夏期講習の受講講座お勧め表」を配布させていただきました。ご承知の通り、エデュコの季節講習の受講は講座ごとの申込制になっており、個々の選好で受講を形作るものです。
 本欄では、夏期講習の受講クラス選択について、学年ごとに確認しておきましょう。

 6年生の場合、7月11日(月)から総復習期に入り、夏期講習第1クール(7月22日~26日)、第2クール(7月28日~8月1日)までの期間を、『算数・四科のまとめ』を基盤にした算数総復習期と位置付けています。
 この期間の算数のレベルは、基本的な解法原理の確認を目的としていますから、難解なものではありません。ですから、家庭学習で確認できると思われる領域の講座や、個々の志望校に照らして重要度の高くない領域と思われる講座には、お勧め印をつけていません。
 第3クール(8月3日~8月7日)、第4クール(8月9日~8月13日)、第5クール(8月18日~8月22日)の期間は、理科・社会の強化月間としています。これまで、もっぱら算数中心の学習でしたが、いよいよ理科・社会についても各分野を体系的に捉えなおし、理解を深める狙いです。
 ですから、例えば、ほとんどの会員に共通して、理科の7分野(7講座)はフルマークに近いお勧めとなっています。これまで断片的に学習してきた領域を一気に統合して、多面的な理解に仕上げようというものです。お勧め表を見た瞬間「朝から晩まで…」という思いがよぎりますが、頑張りましょう。
 第6クール(8月24日~)以降は、過去問演習の期間としています。もちろん、この時期ですから、すらすら解けるはずなどありません。受験生として身近で明確な課題意識を持たせることが狙いです。このクールの講習講座は国語ですが、家庭学習(特に過去問演習)も含めた夏期学習全体を見渡し、無理のない範囲で受講してください。
 6年生の夏期学習の眼目は、理科学習・社会学習の徹底としましょう。

 5年生の場合、まず算数において、講習講座の受講以前に、通常授業における「ドジ問」の復習が大切です。通常の学習方法においては、毎週授業で扱った問題の「ドジ問ノート」作成を行っていますが、総復習学習として「ドジ問ノート」を活用してください。「ドジ問ノート」の問題をもう一度解く作業ですが、一瞥してできるようになっている問題は、手がけなくていいでしょう。
 そのうえで、個々に必要と思われる算数の夏期講習講座お勧めには二重丸を付けてあります。算数講座の中で最優先と考えられる講座は「算数・重要単元予習」です。
 理科では、特に「物理・化学」復習を強くお勧めいたしました。条件整理から計算の手順等、順を追って確認いたします。
 5年生に限らず言えることですが、季節休暇時の学習は、毎週追い立てられるように学習する通常期と異なり、じっくり自分のペースで、自分の課題と向き合う学習が可能です。この件は、「エデュコ通信7月号」に同封される「夏休み家庭学習のお勧め」を参考にしてください。

 4年生の場合も、まず算数において、講習講座の受講以前に、通常授業における「ドジ問」の復習が大切なのは言うまでもありあせん。手がけ方は、5年生と同様です。そして、夏期講習講座に関していえば、「算数・重要単元予習」が最優先講座といえます。
 途中入会者で未履修の分野が多い方、算数に対してもう少し自信を持ってもらいたい方には「算数・重要単元復習」もお勧めいたしました。
 理科・社会の講座については、算数・国語の履修を一通り終えており、時間に余裕があると推量できる場合に、おすすめしています。

 3年生の場合、エデュコ自体が、まだ受験カリキュラムを提供しているわけではありませんから、「ドジ問ノート」にこだわりすぎる必要もないでしょう。
 この夏の課題を「計算力の養成」や「読書」にすることをお勧めいたします。
 夏期講習講座も「算数・重要単元予習」しか設定されていません。第6クール(8月24日~8月28日)の期間で、スケジュールに空きがあれば受講してください。

 夏期講習受講のお申し込みは、5月26日(木)から承ります。受講の価値は、個々の学習状況によって異なります。ご相談は、担当講師まで遠慮なくお申し付けください。
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