テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて37年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

「1週間学習計画表」を確認しています

2014-02-23 16:50:54 | 中学受験


 エデュコの新年度が始まり、改めて、「1週間学習計画表」の作成とその確認を行っている最中です。個別の計画表に目を通して、気になる点をいくつか挙げてみましょう。

 算数は、『シリーズ解説』授業へ参加を含む「例題・類題(チャレンジ問題)」、「基本問題」、「練習問題」、「授業ドジ問題」を数日間に振り分けて、とりわけ、重要な教科として位置付けていることがうかがえます。多くの会員の計画表は、非常にバランスよく考えられているといってよいでしょう。
 気になる点を挙げると、「授業ドジ問」のやり直し学習が欠落している計画表が散見されることです。繰返しになりますが、授業中に手がける問題とその解説は、一般的なテキストの解説と異なり、「問題構成の見抜き方」「解法の細かなプロセス」「解法図作成の手順」「陥りやすい誤答」などと豊富で、子どもたちの理解が最も深まっているものといえます。その意義において、「授業ドジ問」を手がける利益は大きく、最優先課題として位置付けることをお勧めいたします。

 国語に関して言えば、「読解解説」「基本問題」「言語要素」「授業問題の完成」「漢字の練習」などを適度と思える分量に仕分けて、手がけていることが確認できます。
 ただ、中には、「授業問題の完成」を除くすべてを1日で終える計画表も散見されました。「言語要素」の学習だけをとってみても、じっくり考える必要があるものが多く、国語も2日以上の日数を設けて手がけることをお勧めいたします。
 ちなみに、授業開始前の「家庭学習の確認」において、指摘できる点をいくつか挙げておきます。気になる状況として一言で言えば、「問題を解いてきただけ」という例が少なくないということです。6年生第3回を例に、順に指摘してみましょう。
 まず、各回の読解解説の部分は、真剣に読み込んでください。6年生第3回「物語・小説」では、「主人公の言動=心情の変化を追って主題に迫る」ことがテーマになります。「平和な日常」⇒「問題・困難・試練」⇒≪葛藤・対立≫⇒「解決・和解」⇒「成長・自立」というような、場面展開を意識する練習が狙いとなっています。このような読解意識を置き去りにして、唯々諾々と問題に答えるだけでは、回答(解答)能力の向上は望めないでしょう。
 次に、読解用文章に出てくる意味の曖昧な語句の意味調べを徹底しましょう。国語力は語彙力に相関することに疑いはないでしょう。読みやすい物語文といっても、6年生第3回「物語・小説」では、「基本問題」においてさえ、“昏睡状態”、“融通”、“誹謗中傷”、“悄然”、“朴念仁”などと、11歳の子どもたちにしてみれば、曖昧・不明な語句が登場しています。本文を理解するだけの目的ではなく、語彙力を上げるという意識で、語句の意味調べを行ってください。もちろん、その意味は、余白に書き込みしっかり自覚してください。
 さらに、言語要素の分野に関して言えば、6年生第3回では「同音異字・同音異義語」が取り上げられています。「薬のコウ能」「コウ名心」「災害後の復コウ」「コウ撃は最大の武器」など、漢字のもつ意味をしっかり問い直すものです。入試における漢字出題の狙いそのものでもあり、しっかり、時間をかけて考察してください。

 このように、一つ一つの学習の意義を確認すると、相応の学習時間をあてる必要性を感じさせられます。今一度、できることには限りがあるという割り切りをもって、確かな週間学習を持続させてください。
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2014年学習が始まりました

2014-02-11 17:54:24 | 中学受験


 エデュコ2014年度の授業が始まり、今週から『予習シリーズ』学習第1回が開始されました。
 今年度から、エデュコ内授業(「算数シリーズ解説クラス」)で「例題」「類題」解説の部分を積極的に取り扱うこととしましたが、受講する子どもたちの反応は、積極的な理解を得ようとするように感じられました。

 さて、算数に関して用意するノートと、その使い方を確認してみたいと思います。
①「算数予習シリーズ用ノート」…「算数完成クラス用ノート」とは別にして、用意してください。また、月曜日の「シリーズ解説クラス」の解説もこのノートに記入してください。
②「算数完成クラス用ノート」…文字が大きく1問が1ページに収まりきれないような場合、A版のノートにしてもいいでしょう。文字の大きい子でも、見開きにして左側に授業問題を書き始め、右側に解説が収まるようなら、B版ノートでいいでしょう。
③「算数ドジ問用ノート」…このノートは、改善記録ノートです。しっかり、問題から書き留め、解答の要諦がわかるようにしておきましょう。

 次に、ノートの種別を問わず、留意したい点を確認してみます。
①計算式は、しっかり書いて、解答の論理を意識するようにしましょう。
②筆算もしっかり書く習慣をつけましょう。中学入試問題は、究極、暗算で対応できるものではありません。解答の型として、筆算も書くようにしておきましょう。
③図形問題はなるべく正確な図を、自分で書いてみましょう。あまり上手でなければ、はじめは、定規やコンパスを用いると、すっきりして考える意欲もわいてきます。もちろん、慣れてきたら、フリーハンドに変えていきましょう。

 繰り返しになりますが、毎週、できるようになった問題を2問ずつでも確保すれば、確実に実力は向上します。解答力の進歩を楽しみましょう。

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エデュコ21期生の中学受験が終了しました

2014-02-06 20:23:35 | 中学受験


 エデュコ内に限って言えば、2014年中学受験が終了しました。繰上げ合格の連絡待ちはあるものの、ほとんどの21期生が進路先を決定した状況です。合格実績一覧表は、2月17日(月)から配布いたしますので、楽しみにお待ちください。

 さて、会員の方々はすでにご存知の通り、この6日間、エデュコスタッフも一人一人の受験生に対して、激励を続けました。個人的には、池袋駅構内の東上線改札出口付近に立ちましたが、改札口から飛び出してくる子どもたちは、凛とした表情で駆け寄ってきました。
 「子どもが寄るというものですから…」という保護者を尻目に、わざわざ遠回りをして、立ち寄ってくれる子どもも多くいました。保護者にしてみれば、「わざわざ遠回りをして、不測の事態に遭遇するようなリスクを負わなくても…」という懸念を持つのも当然です。
 このような例は、講師という私の立場から見た時、努力した子どもに多い気がします。中学受験が、子どもが初めて向かい合う「自己確認」の機会だとすれば、この行動は、これまでの努力を自覚し、さらに、入試会場入りする前に、講師(トレーナー)と会うことによって、自分の努力を再確認し、意を強くして入試に臨もうとする姿勢(こだわり)に他ならないものでしょう。

 私たち塾講師は、そのような子どもの思いに答え続けなければなりません。来年も、再来年も、その次の年も、健気な子どもたちから相手にされる限り、喜んで伴走させてもらいます。
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