テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

講習講座のドジ問題は、その日のうちに復習して、「出来る」に変えましょう。

2021-07-24 21:08:57 | 中学受験


 2021年度の小中学校の「学事日程」も「夏休み」に入り、エデュコでは「夏期講習」が始まりました。エデュコ生の夏期学習は、各々の達成度を前提に家庭学習と講習授業を組み合わせるものです。その狙いは、「自分のペースを守りながら、わかるにこだわる、出来るにこだわる学習」にすることにあります。

 というのも、通常期の中学受験は、「自分のペース」とは程遠く、とりわけ、今年度から中学受験学習を開始された4年生以上の方々の場合、想定を超える難易度に驚いたり、どのような優先順位で学習すればいいのかと戸惑ったり、なかなか満足できない達成度に苛立ったりした6か月だったに違いありません。

 新入会の際、「完全主義に陥らないで」とお伝えするのですが、伝わりにくいものであったことでしょう。ある程度の学習経験を経た今、再確認すれば、「学校学習」では、みんなが満点を取ることが理想(絶対評価)であるの対して、「私立中学受験学習」では、みんなが満点を取れる学習には成りえない(相対評価)ということに気づかされることになります。
 例外なく、中学受験を目標とする、集団学習塾における通常期の学習においては、「週毎の履修カリキュラム」がどんどん押し寄せてくるものであり、個々の達成度に応じてペースを作れるものでもありません。

 これに対して、季節休暇時の学習は「自分のペース」での学習が可能ともいえます。通常期のような容赦ないカリキュラム進行は停止され、「エデュコ・ドジ問」をはじめとする振り返り学習にじっくり取り組むことが出来ます。
 さらに、通常期なら授業問題の復習時間に限りがあるとしても、講習授業の復習時間はたっぷり確保できます。言い換えると、通常期の学習では「満足できる復習学習」を出来ないのに対して、講習授業の復習ならとことん反芻し、通常期とは比較にならない、より多くの「わかる・出来る」を獲得することが可能と言えます。

 だとすれば、とりわけ講習の「復習講座」には「徹底的に理解する意識」を持って臨み、さらに、手掛けた問題に限れば「限りなくできるに変える意識」で取り組むべきと言えます。
 念のために言えば、特に算数の授業問題復習はその日のうちに行ってください。覚え学習ではないのですから、数日後に手掛けるのが効果的ともなりません。仮にタイムラグを作ってしまえば、解法原理も講師の説明文脈も「フェードアウト」してしまうことでしょう。
 講習問題は「その日のうちに反芻(復習)し、出来るに変える」ことを、強くお勧めします。

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