テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

ゴールデンウィーク休講時の家庭学習

2012-04-26 00:24:15 | 中学受験



 4月29日から5月6日まで、エデュコはGW休講となります。新学年に移行し、ここまで、小学3年生は3回の、小学4・5年生は10回の、小学6年生は9回の履修を終えました。新たに、エデュコで学び始めた方々の家庭学習も、軌道に乗ってきたと感じます。

 さて、GW休暇は、ホッとできる期間でもありますが、ここまでの履修状況を踏まえて、①1週間学習スケジュールの再考、②既習範囲の復習、③5~7月分の予習、④特定学習の実行、などを試みてはいかがでしょう。

 ②、③の具体的作業案を述べてみます。
 <国語>においては、どの学年であっても、これまでの回期の漢字テストにおける間違い例文の書き直し、手がける教材のやり残し完成などはしっかり手掛けましょう。
 5年生以下であれば、エデュコのお勧め図書から1冊読んでみることもできるでしょう。

 <算数>においては、どの学年であっても、5~7月期の例題予習をお勧めします。3~5年生にとっては、まだまだ受験学習の序盤に過ぎず、ふり返って完全に仕上げることよりも、先の展開に勢いをつけることが優先するのは言うまでもありません。
 6年生にとっても、7月をもって一定の履修完成に至るわけで、例えば、立体図形に関係する例題の予習を手掛かりに、図形を描きながら考えることを主眼にした予習学習などをお勧めします。

 <理科・社会>においては、4年生の場合、演習問題集を利用し、既習範囲の「まとめてみよう!」を完成させることです。夏休みの宿題として予定しますが、範囲が広いことから、既習範囲に限れば、GW期間中に手がけておいた方がよいでしょう。もちろん、既習範囲の「練習問題」まで手が回れば、それに超したことはありません。
 5・6年生においても、同様に、サブノートの既習範囲を完成させ、授業チェックシートの間違い直し、総合回テストの間違い直しは済ませておきたいものです。

 ④の特定学習として考えられるものは、「白地図を使った地理の整理」、「歴史年表の作成」や「日本国憲法の確認」という、日頃手掛けにくい作業を行うことです。

 たとえば、「白地図学習」であれば、Ⅰ-山地・山脈・平野・川・半島・湾というような自然分野、Ⅱ-都道府県の輪郭確認と県庁所在地・主要都市・主要交通網、Ⅲ-農林水産業の様子、Ⅳ-工業の様子、などごとに複数枚の白地図で整理することができます。

 「歴史年表の作成」であれば、巻物風に仕立てるのではなくノートに作成します。予習シリーズ5下の巻末を参考にして、時代ごとに分節化して書く方がすっきりします。
 この際の時代の区切りは、予習シリーズの回期を目安としていいでしょう。つまり、回期ごと、説明本文に記述されている年号や時代区分を拾い上げ、巻末の要領で自分なりに整理してみる作業になります。

 「日本国憲法の確認」であれば、予習シリーズ6上の巻末資料の「日本国憲法」を読み通して見ることです。条文にはルビが振ってあり、用語説明もされていますから、読めないことはありません。ただ、どれ位理解できるかといえば疑問です。
 そこで、個人的にお勧めしたいのが、『復刊 あたらしい憲法のはなし』童話屋編集部 童話屋(2010)です。本書は、1947年に文部省が発行した中学校1年生用の社会科の教科書で、その時代ならではの表現に戸惑う部分もありますが、条文解説でない、分かりやすい理念説明であり、予習シリーズの論理的な補足説明になるものと評価できます。手のひらサイズで本文70ページ(300円)ですので、購入してみてはいかがでしょう。

 GW休暇中は、実行可能な学習を、選んで手掛けてみてください。

 旅行等に出かける場合、教材をあれこれ持参するのをやめにして、楽しんできてください(このGW期間中に是非やってほしいと主張しているわけではありません)。旅行でも、勉強でも、いい充電期間になりますように。
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金環日食を家族の話題にしてみませんか 

2012-04-18 11:57:30 | 中学受験



 2012年5月21日月曜日の朝には、九州地方南部から関東地方にわたる帯状の地域で、「金環日食」を観察できるようです。東京地区の場合、食の始めが6時19分02秒、食の終わりが9時02分37秒であり、そのうち、7時31分59秒から7時37分00秒までの約5分間が金環日食となる予定で、特別な時間繰りをしなくても登校前に見られるということになります。

 中学入試問題においても、日食・月食はよく出題される項目ですが、子どもたちにしてみれば、その仕組みの理解は空間図形の取り扱いと同じであり、かつ日常の出来事としてとらえられないことから、分かりにくい項目の一つになっています。
 よく、身近な出来事を理科としてとらえ、その原理を論理的に考えようといいますが、このような機会こそ、座学と身近な出来事を結び付けて考える経験といえます。単なる観察にとどめず、その原理を家族で確認し合い、観察してみてはいかがでしょうか。

 尚、エデュコにはスタンプ150個で交換できる日食眼鏡があります。これは、2009年7月22日の皆既日食のときから用意しているもので、少々古くなっていますが、ご利用ください。当日、天気が悪く、日食を見られない場合は、再度、スタンプ150個と再交換しますので、天気の確定する前日位までは開封しないでください。
 もちろん、市販品もたくさんありますので、現時点なら、どこからでも入手可能でしょう。

 ちなみに、文部科学省から都道府県教委あての通知文書と併せて発せられた資料も参考にしてください。

http://www.solar2012.jp/hazard/safety_for_school_201202.pdf
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新中学生(エデュコ19期生)たちの来塾

2012-04-11 15:36:54 | 中学受験



 いよいよ新年度となり、国・私立の学校でも入学式が執り行われました。真新しい制服に身を包み、ピカピカの鞄を持ってエデュコに立ち寄る新中学生(エデュコ19期生)の皆さんは、光り輝いています。
 多くの場合、初めて生徒証を手にし、通学定期を購入し、広範囲に在住する級友たちと会話するわけで、とにかく新鮮な気持ちでしょう。

 また、小学校と異なり、教科指導が専門化され複数の教師と向かい合う授業は、どんなものになるのか、さらには、英語は大丈夫だろうか、部活ってどうすればいいだろうか、電車通学は大変だろうか、など小さな不安もあります。
 
 エデュコに立ち寄った際、共通して口にすることは、「ホッとする」という言葉です。新鮮さや不安は、言い換えると緊張そのものであり、要領を知る空間に戻ればホッとするのは当然です。

 これから、多くのことを一つ一つ経験していくエデュコ生たちには、「ホッとする」エデュコに立ち寄ってくれることを希望します。ずっと、応援し続けます。

追伸:入学式の後、立ち寄っていただいた保護者さまの表情は、子どもの輝き以上に印象的です。親業においての安堵と希望が、こちらまで伝わってきました。改めて、お慶び申し上げます。今後とも、お気軽にお立ち寄りください。
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11期生『二十歳の集い』開催

2012-04-04 09:35:57 | 中学受験


 3月31日(日)午後7時30分から11期生『二十歳の集い』を開催いたしました。『二十歳の集い』は、毎年、3月30日か31日に、エデュコ卒業生の同窓会として行っているものです。今年も、北海道大学から九州大学まで広範囲に在籍するエデュコ生たちが、帰ってきました。志木校・ときわ台校合わせて26名の参加でした。

 通年、この同窓会は開始時刻にかつての座席に座り、出席確認後、算数の白板問題、社会の早挙げなど12歳の授業を再現するところから始まります。かつて手掛けた中学受験問題は、今でも新鮮に感じ、健気だった頃の自分を取り戻すようです。

 その後、会食の形で「大学での専攻」、「サークル活動」、「ボランティア活動」、「アルバイト」、「資格取得活動」、「下宿・寮生活」等についての個別の近況報告を行いました。
 特に、ボランティア活動では、女性の就業支援など、社会がはらむ問題に取り組む活動をしている卒業生も少なくなく、社会人としての用意が着々と整いつつある様子に嬉しくなります。

 会の雰囲気はと言えば、かつて、同じ目的意識で集っていた仲間ですから、安心できる共通理解のもと、和やかなものです。12歳の頃の写真を用意しているのですが、その写真を見れば、思い出せない塾友はいないようです。それぞれの活動報告を聞きながら、自分への刺激として取り込んでくれたことでしょう。

 集落単位のような、地域・同族意識が希薄になっていく今日、塾を核とするつながりの文化(塾友意識)は貴重なものになった気がします。可能な限りエデュコを存続させる努力をしなければなりません。
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