去る6月13日(土)のエデュコ6年生保護者会には、ほぼ全員に近いご家庭からのご参加を頂戴いたしました。私が担当した、ときわ台駅前校でも19名全員のご家庭からご参加いただきました。
端的に言えば、「四科のまとめ」を手がかりにした「四教科の基盤整備(基本的事項の確かな理解)」を図ることが、夏休みの主要なテーマになるという確認の会でした。
さて、もう少し、算数の学習に言及してみましょう。少なくない子どもたちが、「算数は一番好きな教科だけど、得意科目になっているわけではない」といいます。確かに、他教科に比べて、学習が手がけやすく、ゲーム感覚に一番近い学習だから好きなのかもしれません。
では、「好きだけど、得意科目になっていない」子どもの学習には何が足りないのでしょうか。その一番の要件は、「出来なかった問題と、もう一度真剣に向き合い、自己解決を図ること」だといえます。言い換えると「『出来ない』を『出来る』に変える学習」です。
これまでエデュコでは、学習の約束として「1週間に最低2問のドジ問直し」を奨励してきました。この「ドジ問直し」をきちんと果たしてきた子どもは、「算数が得意な子」になっている場合が多いといえます。
この学習のこだわりを、改めてしっかり実践できるのが、この夏に予定する『四科のまとめ算数』の学習です。
その内容は、「割合と比の問題:68問」「平面図形の問題:47問」「和と差の問題:47問」「数の性質:58問」「速さの問題:71問」「規則性の問題:49問」「立体図形の問題:39問」「場合の数の問題:55問」の総計453問で構成されています。
1問1問をしっかりノートで解き、特に図形問題は改めてその構成を理解する目的も踏まえて問題図を書き出すこととし、問題条件の把握、解法の検討、立式、計算という手順で、十分に納得できる取り組みを心がけてください。
そのうえで、不可解な問題は「リクエスト問題票」に記して、エデュコ担任に提出し、担任との課題共有を図ってください。
同時に、「出来なかった問題と真剣に向き合う」姿勢を確かにするために、ご家庭でも「分野ごとの出来・不出来」を『四科のまとめ算数』の目次に整理してみたらいかがでしょう。
例えば、「『割合と比の問題』では、68問中12問の不正解、『平面図形』では66問中4問の不正解、…」などと把握できれば、子ども・保護者・エデュコで共有できる課題として対策を講じることができます。
ここで、申し上げたいことは、ご家庭でパパティーチャー・ママティーチャーをやっていただきたいというものではありません。『四科のまとめ算数』というわかりやすい教材を手がかりに、子どもに対する純粋な応援の姿勢を示すということです。威圧的に教え込んだりすることはせず、「出来なかった問題と向き合う真剣に向き合う姿勢」を評価する目的としましょう。実際の問題解決は、講習授業や個別的な質問で実践していくことになります。
算数を「好きな教科」から、「得意な教科」に変えてしまいましょう。
ところで、「この夏の重点学習は、基本的な事項の再確認だけでいいのか」という疑問もおありでしょう。もちろん、今後、志望校受験に向けた実践的な力をつけていかなければなりません。
実践力の強化として挙げられる最も効果的な学習は、「過去問学習」に他なりません。エデュコでは、夏休み終盤から「過去問学習」が始まりますが、各教科の基盤となる力量がついたうえで、固有の学校の主張のある問題に取り組めるといえます。
そればかりか、重点的に問題研究に取り組める学校数には限りがあり、併願校への対策としても、「四科のまとめ学習」という基盤整備的な学習は、不可欠なものといえます。
この夏、平易な問題をきちんとできるようにして、さらにその後に控える志望校過去問の複合的な問題の研究に耐えうる基礎力を完成させておきましょう。